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第80話

第80話です。

 すっかり日も暮れて街灯の明かりを頼りにしながら俺は利根里さんさんを送っていた。

 外はひんやりと冷えるが、それでも少し前よりかはまだマシになってきている。気が早いかもしれないが春が段々と近付いてきているのだろう。


「明日も休み〜」

「だね」

「だけど冬休みは毎日が休み……」

「そうだね……悲しいよ」

「もぅ!なんでこんなに学校があるのさ!?もう少し休みをくれたっていいでしょう!?」

「あはは、荒ぶるね」

「だって休みたいんだもん」


 ぷくーっと頬を膨らませながらそう言うが、休みまくってもそれはそれで面白くないと思うのは俺だけだろうか。


「休みが増えたら自分の時間がたっくさん確保出来てゆっくりできるんだよ?今現在その時間があんまり取れてないからさぁ……華の高二のJKになったら時間が一体どうなるのやら……」

「それはまぁ、時間の捻出を頑張ってとしか言えないなぁ」


 おそらく利根里さんは部活に入っていない分、人よりも時間は取りやすいはずだ。事実俺がかなり時間を自由に扱えているから。


「はぁ……まぁ、春休みまで長期休みはお楽しみに取っておくよ」

「その前にテストがあるけどね」

「ひゅん……テスト嫌だ」

「それは俺も」



◆◇◆◇



 土日の休みが明けていつも通り学校に行くと少しザワザワと騒がしい。どうしたのだ?と思いながら少し奥に進むと先輩が中庭に『特設ステージ!』なるものを作っているではないか。


「先輩っ!?」


 周りにいる生徒は奇異の視線を向けているが、何せ相手はあの先輩だ。三大美女の1人が何かをしようとしていることにあまり口出しできていない。というか数名の男子生徒は手伝いに駆り出されている。


「あ、碧染くんおはよ〜。なんか凄いことしてるね」

「お、おはよう。うん、なんか本当に凄いことに……」

「あ、先生が来た」

「んでもって怒られてる」

「あはは、あの先輩面白いね」


 利根里さんは笑いながらそう言うが、俺としてはあまり笑えない状況にいる気がする。

 ……先輩、親呼ばれないよな?


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は、7日です。

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