第54話
めっちゃ短いです。時間なかったです。ぴえん
先輩とアイスを食べたあの日から気付けば冬休みが終わるまでは一瞬だった。目まぐるしく……はないものの、それなりに充実した冬休み。先輩と出かけたり、先輩のギターを聴いたり、時々利根里さんに誘われて遊びに行ったり。
だから今日という日が嫌だった。
「あぁ……始業式やだぁ……」
「俺よりも嫌がってるよ……」
ベンチに寝そべりながら「うぅ……」と先輩は低く唸った。
「後輩くん」
「何ですか?」
「始業式終わったら、遊び行こー」
「いいですけど」
「やったー」
腕を大きく伸ばしながら先輩は満面の笑みを浮かべた。
相変わらず可愛らしく整ったその顔は、男の俺ですら少し羨ましいなと思えるものだ。
白く透き通った鼻筋に、陶器のように滑らかな肌。瞳は切れ長でまつ毛も長い。黒くて綺麗な髪は流れる様にさらりとしていた。
「先輩って、いい素材沢山持ってますよね」
「急にどうしたんだい!?」
あからさまに驚いた様子で先輩はガバッと起き上がった。頬は少し赤く染っている。
「いや、客観的な感想です。改めて見るとすごい整った顔してるんだなって思ったんで」
「それは褒め言葉として受け取ってもよろしくて?」
「よろしいですわよ」
「あら、ならよろしいわ」
途中からよく分からないやり取り変わったものの、そこは気にしない。いちいち仕草は可愛いけど気にしない。うん、気にしない。
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