第41話
第41話です。映画見てたら時間無くなってとても短くなりました。٩(๑><๑)てへぺろ
「じゃあね〜」
まだ早朝の海沿いの道の真ん中でヒラヒラと手を振りながら私は後輩くんと別れた。後輩くんはぺこっと頭を少し下げると「またです」と言って歩いていった。
歩いていく背中を私はじっと眺めた後に、くるっとその場で翻って家に向かって歩き出す。
「東京バナナは忘れずに買ってたはず……だよね?」
カバンを開いてちゃんとお土産が入っている事を確認すると、私は「ホッ」と息を吐いて小走りになった。
パタパタっとスニーカーがアスファルトを蹴る音を聞きながら、白い息を吐く。空に舞うそれを見ながら私は「ふっ」と笑った。
「頑張るぞーー!!」
段々と楽しくなってきた。朝の独特の感覚のせいだろうか。心臓が大きく動いてポカポカと体が熱くなってくる。
やる気がどんどんと満ち溢れてくる感覚。何とも言えないこの感覚は癖になってくる。
ツンと香る潮の匂いを感じながら私は海を横目で見た。
「今日も海は綺麗!明日も明後日も海は綺麗!」
◆◇◆◇
「ただいまー」
そう言いながら俺は靴を脱いで二階の自室に向かった。
まだ眠い。しばらく布団に丸まって過ごそうか。それとも先輩の事でも考えるか。うーむ、悩ましい。
「京弥ー!!?」
「うるさい……」
寝る事と先輩の事を考えるよりも先に、我が家の騒音大魔王である母親が部屋に入ってきてしまった。
早朝なのにも関わらずその元気は一体どこから出てくるのだろう。
「寂しくなかったー!?お母さんがギューってしてあげるね!!」
「やめろっ!?俺は寝るっ!!」
ばっと布団を被ると俺は狸寝入りを決行した。
「お母さんが添い寝してあげるー!」
「いらん!」
布団の中から片手だけ出して母親を制止し続ける。
「もう……やだ……」
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