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第296話

第296話です。寝落ちしました。

 極めて健康そうな人間を装って俺は先輩を家に入れる。頭は常に痛く、ふらふらとしているが、何とかして隠し切るのだ。


「後輩くん。こっち向いて」

「はい?」


 先輩の指示に従って素直に振り返る。すると、ひんやりと気持ちのいいものが、俺の髪の毛をかけ分けて額に触れた。


「風邪引いてるの知ってるんだから、無理に隠そうとしなくてもいいんだよ?」

「い、いや、隠そうとは……」

「してたでしょ?」

「……はい。してました」


 ちょっとばかしのお説教をくらいながら、俺はラフな格好に着替えてベッドに入るようにと指示される。


「でも、先輩は何で俺の風邪のこと知ってるんですか?」

「ん?アスナちゃんに聞いた」

「あぁ……そう言えばそうだったな」


 しんどくてほとんど覚えていなかったが、確かにゲームで遊ばないかというお誘いをされた覚えがある。その時に風邪を引いたから今回はパスさせてもらう旨を伝えたのだった。


「だから、お見舞いに来た。多分、というか十中八九、後輩くんの風邪の原因って私だろうし」

「いや、それは違う……」

「うん、確かに違うかもしれない。けど、本当に違ってたとしても、私は後輩くんのお見舞いに来てたと思うよ」

「……そうですか」

「そうですよ」


 そんな会話をしていると、段々と人がいるという状況に安心を覚えたのか、体が眠りにつこうとする。

 ここで無理に抵抗する意味も無い。

 俺はただ自分の体がしたい事に従うだけだ。


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は10日です。

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