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第269話
第269話です。寝落ちしてました。
ふわふわとした意識で「ふへへ」と楽しそうに笑う先輩。タクシーはすでに手配しているので、あとはそれが来たら乗るのみだ。
「ん、あれ〜?いつの間にか後輩くんが来てる〜」
「今気がついたんですか……」
「およ?アスナちゃん達がいないよぉ?」
「先に帰りました」
「んえぇー……なら私も帰るぅ!」
「今から帰るんですよ!?」
どうやら先輩は酔い潰れたりしてしまうと、非常に面倒くさくなるらしい。
うん、酒をこれから飲ますのはやめさせよう。適度な量だ。適度。
深く心にそう誓いながら、俺は段々とずり落ちそうになる先輩の体をもう一度支え直す。
「とにかく、もうすぐタクシーが来るのでそれに乗りますよ」
「ぶー……わぁかったよぉ……」
少々不満げな様子で先輩は唇を尖らせた。
何に対して不満げなのかは全く分からないし、所詮酔っぱらいの機嫌なんてあてにもならない。だから俺は気にすることなく、先輩の話し相手アンド介抱に徹するのだった。
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