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第259話

第259話です。

 自堕落な睡眠とは言ったものの、俺の目は中々冴えていてすぐに眠りにつくことがない。

 体の中にライブでの興奮がまだ残っているのだ。

 あの観客にあの音。そして先輩達の作り上げたその楽曲達。全てが俺の中でぐるぐると渦巻いて、眠る隙を与えてくれないのだ。

 こうやって真っ暗になった部屋の中、ただ天井を見つめるだけ。時間は無為に過ぎていくけれど、それも悪くないと思う。

 今日の演奏を一つ一つ思い出しながら俺は枕元に置いてあるスマホを手に取ってYouTubeを開いた。そしてChatnoirのチャンネルに移動すると、アップロードされている楽曲を再生する。

 音量は小さめ。目をつぶって静かにしていたら微かに聞こえる程度の音。

 心地のいい音というものは、自然と人を眠りに誘ってくれる。

 しばらく再生を続けて、バラード調の花火が流れたところで俺の記憶は飛んだ。



◆◇◆◇



 もっと遅くに起きるつもりだった。しかし眠りの質が高かったのか、自然と早くに目が覚めてしまう。嫌な目覚めではなく、スッキリとした目覚め。どう足掻いても二度寝をするのは不可能な目覚め方だ。

 観念してベッドからおりると、まだ登りきっていない日の光を外から取り入れるためにカーテンを開ける。

 キッチンに向かってトースターにパンをセットすると、俺は音楽アプリで適当なプレイリストを再生させた。

 軽快な洋楽。その曲が奏でるリズムで、さらに体の調子を耳から上げつつ俺はパンが焼き終わるまでにマーガリンとジャムの用意をするのだった。


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は29日です。

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