第258話
第258話です。
店員さんとの話を終えてから俺はそのままの足で帰宅する。
あの真っ白なギターはいつかの時に先輩にプレゼントしよう。そのためには頑張ってバイトあるのみだ。今現在の俺の茶巾では到底買うことが出来ないからな。
マンションの下に着いてからポストを見て俺はエレベーターを使って上がる。
夜遅いためか、マンションの他の住人とすれ違うことは無い。
部屋に戻ると荷物を放り投げてシャワーを浴びに入る。
シャワーヘッドから勢いよく飛び出してきたまだ温もりきらぬお湯に俺は身を任せた。頭から浴び続けて少しするとかかる温度は上がっていき、次第に心地のいいものへと変わっていく。
◆◇◆◇
ベッドの上に転がりながら俺はスマホを触っていた。
画面に映るのは先輩とのやり取り。
送るメッセージは今日のライブのこと。
『今日のライブ、かっこよかったです』
ポンッと送ってからすぐにメッセージには既読が着いた。おそらくもう先輩も家に帰っているのだろう。
『ありがと〜。そうだ、また新しい曲作ってるんだけどさ、完成したらすぐに後輩くんに聞かせてあげたいからその時はよろしくね!』
『分かりました』
そんなやり取りの後、俺は軽い晩ご飯だけ食べるとそのまま歯だけ磨いて寝てしまう。
明日はバイトも何も無い。一日中好きに使えるのだ。
という事で今から自堕落な睡眠の時間だ。
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