第248話
第248話です。
「うま……」
お箸でサバの味噌煮を食べやすい大きさに切り分けながら、それを口に運ぶ。サバの身は非常に柔らかくホロホロとしていて、骨も取ってくれているおかげか、非常に食べやすい。おかげで口にご飯を運ぶ箸の動きが止まない。
「こっちのも美味いぞ」
「生姜焼き定食でしたよね」
「うん。少しいるか?」
「あ、貰います。俺のも少しあげます」
「ん、ありがと」
アスナさんと一口ずつ交換しながら俺達は満足感の高い昼食を楽しむ。
ん〜、生姜焼き定食の豚肉も柔らか〜い。
ほんのりと香る生姜の香りでさらに食欲が増進され、白米は茶碗の中から一瞬で姿を消してしまった。しかしご安心を。ここの定食屋はご飯のおかわり自由なのだ。
「すみませーん、ご飯おかわり頼みまーす」
おばあちゃん以外に働く店員さんに声を掛けてそうお願いすると、すぐに俺の使っていた茶碗を運んでくれた。
「京弥食べるの早いんだな」
「美味しすぎるせいですかね」
「まぁ、それは一理ある」
アスナさんももぐもぐとしながら納得するように深く頷いた。
◆◇◆◇
「あー、美味しかった」
家に帰る途中コンビニに寄りながら俺達はそこで買った炭酸飲料片手に話していた。
「また行きたいですね」
「だな」
「次は先輩達も連れていきますか」
「そうだなぁ。カオリさんもメグさんも喜ぶと思う」
するのは他愛もない普通の日常の会話。
こんな毎日で俺は割と楽しいと思うのだ。
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