表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
241/311

第241話

第241話です。

 夜になって俺は最低限の荷物だけを持ち、先輩の家に訪れた。


「お邪魔します」

「はいどうぞ〜。上がって奥のソファにでも座っててね」


 そう言いながら先輩はパタパタとキッチンの方に行ってしまった。俺は恐る恐ると言った足取りでリビングに入り、先輩に言われたソファに座る。先輩も引っ越してきて間も無いせいか、部屋の隅々には新品といった香りが残っていた。

 なんだか緊張と同時に親近感が湧きまくって感情が変になりそう。

 高校時代は先輩とご近所さんという訳では無かったので、この新たな関係にはドギマギしつつも嬉しさの方を俺は覚える。もしかしたら朝もよく会えるかもしれないし、それに大学生は高校生とは違って比較的時間が自由に使える。だからこそ、たまには勇気を出してデートに誘ってみたりするのもいいのかもしれない。

 なんて、自分に都合のいい楽しそうな未来を妄想するのも、また個人に許された特権だ。


「ミルクティなんだけどいいかな」


 そう言いながら両手にマグカップを持って俺の隣に座る先輩。微かにシャンプーのいい香りが鼻孔をくすぐる。


「ありがとうございます」


 両手で受け取りながらほんのりと温かいミルクティに口をつけた。含んだ瞬間に甘い味わいが口いっぱいに広がり、思わず微笑んでしまう。

 人の感情は表情に出やすいのだ。

 ちらりと横を見ると先輩も微笑んでおり、やっぱり可愛いななんて思ったりする。


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は21日です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ