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第235話

第235話です。

　受験発表と言えば大学に張り出された番号を見て初めて知る、というのを想像する人が多いかもしれない。しかし、昨今はネットの発達した現代社会。結果くらいならネットで確認できるところもざらにある。

　時刻は朝の9時55分。あと5分経てば大学のホームページに合格者の番号が記載されるのだ。

　俺は1人自室で椅子に座りながら机の上で開いたパソコンと睨み合っている。解禁された瞬間にサイトにはアクセスが集中して読み込んだまま動かないなんて事もよくあるのだ。だから俺はできる限り一番乗りを目指すために高じて待機している。

　しかし怖いのはサイトに入れた上で目に入った文字が不合格だった時の場合だ。その場合はしばらくメンタルブレイクで寝込むと思う。

「……もうそろそろだな」

　俺はログインするためにキーボードに指を置いた。そしてパソコンの画面に表示されている時計がなった瞬間に自分の受験番号をタイピングする。

「エンタァァァ!!!」

　最後にエンターキーをバシッ通したところで、暫くお待ちくださいの文字が表示された。

　くるくると回る読み込み。

　これが回り始めてもうかれこれ15分は経とうとしている。

　……乗り遅れたんかい。

　思わずそうツッコんでしまいながら、俺はくるくるの読み込みが消えるのを1人寂しく待つのだった。

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