表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
228/311

第228話

第228話です。

 時間の流れとは非常に早いもので気が付けば冬休みも終わりかけだ。共通テストはもう目前。ラストスパートの掛けどころは正しく今なのだが、正直に言って緊張のあまり手が震えて勉強どころじゃなかったりする。

 だ、ダメだ……先輩の写真見ないと……。

 冬休みの間に帰ってきていた先輩と一緒に初詣に行った時に撮った写真だ。前に行った時はアイスを食べて帰っただけだったので、新年一発目の写真はこれとなる。

 にしても、先輩は本当に可愛い。浮かべる笑顔もキラキラとしていて、ほんのりと染った頬は柔らかそう。それでいて白い陶器の様にスっと通った鼻筋はびっくりするくらいに整っている。

 いや、にしても先輩に写真を撮らせてもらうお願いをするのはかなり緊張した。


『せ、先輩っ!先輩の写真撮っていいですかっ!!』


 初日の出が俺達を照らす中俺は多分太陽に負けないくらいに顔を赤くしてそう言ったのだと思う。先輩は少し驚いた表情を浮かべた後にすぐにパッと明るい笑顔になった。


『いいよ、いいよー!ツーショット?』

『いや、先輩個人のです!』

『わ、私個人の?後輩くんとのツーショットじゃなくて?』

『俺、先輩の写真待ち受けにしたいんで、余分因子はいらないんです!』

『んー……なーるほど?』


 少々納得していなさそうな顔なものの、こくんと頷いて撮らせてくれる。そしてその後に先輩は俺の横に無言で並ぶと、自撮りをするような形で俺とのツーショットも撮っていった。


『じゃあ、私は後輩くんとのツーショットを待ち受けにするよ!』

『せ、先輩の待ち受けにですか?』

『うん!ダメかな?』

『いえ、もちろんどうぞ!』


 俺は首を高速で縦に振った。

 うん、あの時の俺、多分すごく調子に乗ってたなぁ。


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は26日です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ