第227話
第227話です。
模試の結果が返ってきた。1月に迎える共通テストにおいてかなり重要な指標となるもの。正直に言って今回での結果が振るわなかった場合、俺は志望大学を変える覚悟だ。そして変えるとなった場合、志望先の大学は東京から変わってしまう。当然俺としてはそれは避けたい。というか普通に志望先変更は嫌なのだ。
「マジで頼むぞ……」
薄目になりながら手に持った模試の結果を開く。ちらりと一番右に見えたアルファベットはAの文字。ひとまず安心しつつも、ここに載っているのは第三志望の判定だ。あくまで俺が欲しいのは第一志望のA判定だ。
次に見えたのは第二志望の判定。こちらも綺麗な三角形のフォルムを持ったAの文字が目に映る。こちらの結果にも安堵しつつ、俺は最後の第一志望のところまで思い切り開いた。
「……おっ、A判定だっ!」
全てA判定の文句の付けようがない最高の結果だ。あとは本番にミスせずに結果を出すのみ。
俺は受ける私立の赤本を取りだしながらそれを開く。
判定を見たおかげで改めてモチベーションが上がった。ノートを開いて問題を解きながら思わずニヤけてしまう。
「……受かるぞー」
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