第214話
第214話です。
「私のバカ……バカやろー。また、寝れなかったじゃん……」
つい数時間前、というか昨日の夜から私は作曲作業に入った。本来ならば曲のイントロだけ作って寝るつもりだったところが、思いのほか勢いに乗ってしまって止めるに止めれなくなってしまった。今ここで作業を中断すると、せっかく降ってきたインスピレーションが全て途絶えてしまう、そんな気がしたのだ。だから、眠たい体に鞭打ってずっとパソコンと向き合っていたのだが……気付けば日が昇っていたのだ。
「これじゃ何の学習もしてないおバカさんじゃんかぁ……後輩くんに聞かれたら私、恥ずかしくて消えちゃうよ」
後輩くんに伝えなければいい話ではあるものの、もし何かのタイミングで漏れたらと考えると怖い。いや、後輩くんなら笑って「それはご愁傷さまです」と言ってくれるだろうが、そんな事をわざわざ言わせる気遣いさせたくないっ!というか、後輩くんにはかっこいい先輩として見られていたいっ!
そんなこんながあるので、とにかくバレたくは無いのだ。
しょうがない、今日はなんとか夕方の6時までは耐えよっと。それでそのタイミングで寝落ちして、朝に起きたら睡眠完璧、生活リズム正常に戻って万々歳だ。
なんて、不健康な考え方かつ、体に負荷しかかけない方法で私は今日という日を乗り切ることにするのだった。
「ファイティン私!」
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