第197話
第197話です。
缶詰と称して私は1人シェアハウスの自室に引きこもる。
テーブルの上に置かれた真っ白なA4用紙。それに向かい合いながら私は「うーん」と唸った。
つい先日宣言した2曲の作詞。経験上私の書く速度では非常に厳しいものがある中、信じてくれたアスナちゃんとメグさんの期待に応えるためにも私はやり遂げなければならない。
ならないのだが……。
「テーマを何にしようか……」
曲を作る上でのテーマという根幹の部分に私はいきなり悩まされていたのだ。START Again!!!は応援ソングとして、花火は恋愛ソングとして書いたが、それ以外となると何があるだろう。世間への不満をぶつけた曲だろうか。それともバラード?はたまた少し大人なラブソング!……大人のはまだ無理かもしれないけど。
頭を文字通り抱えて「むがー!」と転がった。
今までの曲は後輩くんとの思い出をベースに作っていた。だが、今回は後輩くんには頼らないようにと思っていたのだ。いたのだが……。
「今回も頼らないといけないかもぉ……」
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