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第192話

第192話です。

 先輩は俺に小走りで近付いてくると「やっ!」と手を上にあげる。


「後輩くんは学校帰りかな?」

「ですね。先輩はどうしてここに?」


 そう尋ねると先輩は俺の事を指さして「君の事を探していたのさ!」と高らかに言う。


「俺の事をですか?」

「そう。後輩くんの事をね!」

「そりゃ、またどうして?」


 理由が分からないので俺はそう尋ねるしかない。俺のように先輩に会いたくて仕方がなかったのなら分からないでもないのだが、先輩の場合はそんな事もなさそうなのだ。

 俺が尋ねてから先輩はカバンの中をガサゴソと漁る。何をしだしたのだろうかと見ていると、先輩は綺麗にラッピングされた小さな袋を1つ取り出した。そしてそれを両手に持つと、俺に差し出してきた。


「後輩くんにこれをどうしても渡したくてさ」


 受け取ってから「中、見てもいいですか?」と尋ねると先輩は小さく頷く。リボンを解いて袋の中を覗くと、可愛らしいチョコレートが姿を見せた。


「これ……」

「えへへ……。ほら、明日ってバレンタインだからさ、お世話になってる後輩くんには渡しておきたくて」

「いいんですか?俺が貰っても」

「当たり前だよ!後輩くんのために手作りしたんだから!」


 先輩は嬉しそうに胸を張ってそう言った。

 胸の内がほんわりと暖かくなるのを感じる。


「先輩、ありがとうございます。嬉しいです!」


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は15日です。

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