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172/311

第172話

第172話です。

 30分もすると会場に人がぞろぞろと集まってくる。結構な人数が押し掛けてきているので、先に来て前を陣取れたのは正解だった。

 ざっと見渡した感じ100人は超えていそう。アスナさんの高校でした時はもっと大勢の人がいたので先輩達が緊張することはほぼほぼ無いだろうが、にしてもこの高校にこれだけ集まるだけの人数がいた事に少し驚きだ。うちの高校は田舎がゆえにあまり生徒数は多くない。これが進学校やスポーツの強豪校と言ったブランドとなるものがあればまた別なのだろうが、生憎そんなものはなく、なので非常に小さな高校なのだ。


「さぁ、人数も集まってきましたところで、只今より──」


 文化祭実行委員の1人がマイクを持って舞台上で司会を始めた。観客の視線は自然とそちらに誘導されて場は一気に静かになる。

 滞りなく司会は進み、出し物自体も順調に進んだ。

 お笑いにダンスにマジックに、大道芸などもあった。その他にはカラオケ的な歌唱披露や、短時間で絵を描くアート作品の実践も見ることが出来た。

 そして有志による出し物もいよいよ終盤。しばしの休憩を挟む間にステージ上にはドラムやスピーカーがセットされていく。そして中心にはマイクが一本。

 察しのいい人ならこれだけで次がバンドによるものだと分かるだろう。事実、近くの辺りから「バンドかな?」と言う声が聞こえてきた。

 俺は「そうですよ」と内心で返事をしつつ3人が出てくるのを待つ。


「お待たせしました!有志の方々による出し物。その大トリを今から行ってもらいたいと思います!」


 司会を重ねる毎に慣れてきたのか、先輩達のターンの時にはすっかり板に着いた司会がされる。


「スリーピースガールズバンド。Chatnoirの皆さんです!」


 その声と同時に先輩達がステージ袖から上がってくる。ギターとベースを担ぎ、メグさんはドラムのイスに座った。

 そしてうちの高校の生徒は皆、真ん中のギターアンドボーカルに目を奪われる。


「どうもChatnoir、ギターアンドボーカル赤坂香織です!そしてベースの彼女は西条アスナちゃん!ドラムの彼女は石巻恵ちゃん!今日は楽しんでいってくださいねー!!」


 見に来ていた人がその声の主に目を奪われていた隙に、音楽はスタートした。


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は6日です。

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