表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/311

第143話

第143話です。

 テレビには広大な自然の風景が映し出される。画面は大きく二分割されており、それぞれの中心には1人ずつアバターが立っていた。


「よーし、拠点作るぞー」

「はーい」

「まずは木を刈れー!」


 アスナさんの指示に従って俺は近くに生えていた木を刈り倒しまくった。

 現実世界でそんな事をしたら確実に白い目で見られるが、ゲームの世界では話が別。いくら倒しても苗木を植えたらものな数分で立派な木が生えてくる。


「木のストックが三つ溜まりましたー」

「よーし、じゃあドアと屋根と壁を作って」

「はーい」

「私は石と鉱石を集めてくるから、死なぬようにな」

「はー……ってそれはアスナさんなんじゃ」


 アスナさんが行こうとしている洞窟というものには多数の敵キャラクターが存在している。ゾンビから何から何まで、凶悪なものが勢揃いだ。


「武器は持ってる?」

「剣は二本あるぞ。斧も二本。あとツルハシは五本ある」

「五本!?なかなか揃えたね」

「しばらく潜るつもりだからな」


 アスナさんのアバターのもとに近づいて姿を確認すると、どうやら既に一番下の装備ではあるが揃え終わったあとらしい。どうりで牛の鳴き声がよく聞こえてきていたわけだ。


「じゃあ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」

「光源の確保だけは頼んだぞ。それがないといくら家の中と言えども危険だからな」

「了解です」


 元気よく返事をすると俺はまた家造りに戻る。

 アスナさんの家でこのゲームをプレーするのはおそらく最後だが、このゲーム自体はオンラインプレーにも対応している。そして俺もこのゲームを持っているので、家に帰ってもまた一緒にできるのだ。だから家は丁寧に作り込む。

 この単純作業好き。


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は9日です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ