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一番来てほしくない元カノな幼馴染が見合いに来た時点で俺は家に帰りたかった
回想から現実に戻り、俺は
先輩に抗議した。
「いや、それ、俺の元カノですよ。
喧嘩別れしたんです。見ず知らずの美少女と
事故キスしたのをマジキスだと勘違いしやがって、口論の末、俺、殺されそうになったんですよ」
「向こうも嫌がる筈です。
今すぐ、その見合い、中止しましょう」
「いや、それがな。
もうセッティングは完了済だ。
向こうはおまえの名前を聞いて了承したんだ」
「ええー、そんなことあります?」
「とにかく、今週の日曜日に目白にある高級料亭に行けよ。時間は午後の14:00。
一番、いい個室取ってやったんだから」
「あ、ちょっと...」
「費用はどの位かかるんです?
一応、早めに聞いておきます」
「個室料と、季節の懐石のコースで
マヒロちゃんの分もお前が払うからー。
三万!!」
「さ、三万...!!」
「よ、予約キャンセルしましょう!
てか、見合いの取り止めをしましょうよ!」
「バカ!社長が贔屓にしてる料亭なんだ!
是が非でも行けよ」
「そ、そんな...」
俺、今月、家計がピンチなのに。
痛い出費だった。
さて。
時流れて。
元カノとの見合いの日が来てしまった。