何時か? 私の事、見てくれますか?
もう随分と長い間、片思いをしている。ずっと同じ人。 かれこれ? 8年以上になるかな?
高校の同級生。彼とは高1の時に、1度同じクラスになった事がある。彼は背がスラット高くて、爽やかな笑顔に優しい感じで、部活もバスケ部だし。女の子に凄くモテる人で、当時は1個上の先輩と付き合ってたかな?
でも、何があったのかわかんないけど? 直ぐに別れてしまったと思う。付き合って?3ヵ月ぐらいだったような・・・?
その間、私は彼を遠くから見ているだけ! 私は自分に自信が持てなくて恥ずかしがり屋だし、私の容姿にも自信がない。 背も低いし、決して美人でもないし、可愛い訳でもない。勉強が出来るとか? 運動神経がいい訳でもない。普通だから・・・。
彼に、私は相応しくないと思っていたし。だから・・・ 遠くから見てるだけ?
そして、高校を卒業して、私は地元の大学に、彼はバスケの推薦で、東京の大学に行くことになった。
離れ離れに・・・ なってしまった。
でも、私の心はずっと彼しか見ていなかった。離れている間もずっと。彼だけ!
そんな時に、高1の時の同窓会がひらかれた。彼も来るらしい。
私の心は、舞い踊っていた。心臓が飛び出そうなぐらいドキドキ。
そして、同窓会のその日、久しぶりに彼と会う。相変わらず彼はカッコイイ。何も変わっていない。
でも、彼女とかいるのかな? 結婚とかしてないよね? 彼の薬指が気になる!
どうやら? 結婚はしていないみたい! でも彼女とか ・・・いてもおかしくないけど?
そうすると? 他の女の子が彼に聞く。 「彼女とか? 今いるの? 好きな人は?」 聞いた女の子も、彼の事が好きな子だ! でも私は心の中で、「聞いてくれて、ありがとう。」 って思ったよ。
彼 「今は、仕事も忙しいから? 好きな子も、彼女もいないよ。」 って!
私も聞いた女の子も一安心。
でも、同窓会って? あっという間で! 私は相変わらず彼とは一言も話せず、やっぱり遠くから見てるだけだった。
そして、同窓会も2次会に突入! カラオケに行くらしい。 でも私は家に帰るつもりだった。
そしたら? 彼が 「家? 同じ方向だよね! 一緒に帰ろう。女の子1人だと危ないし。」 って言って
くれて、私はびっくりと嬉しさで、少しニヤケそうになるのを我慢した。
二人で夜道を歩きながら、いろいろ話せた。
彼 「同じクラスだったけど? あんまり僕ら話さなかったね!」
私 「うん。」
彼 「僕は、もっと話したかったんだけどな?」
私 「えぇ!? そうなの?」
彼 「そうだよ。でもさ? 何時も、僕の事? 遠くから見てるだけだったでしょ?」
私 「あぁ! そ、そう。 なんで? そんな事知ってるの?」 凄い動揺した。
彼 「僕も、上野さんの事、見てたから?」
私 「どういう事? 全然、気付かなかった。」 何が? どうなってるの?
彼 「好きだったんだ。キミの事。」
私 「でも、あの時? 1個上の彼女いたよね?」
彼 「うん。付き合った時は、彼女の事好きだったけど? 気が付いたら? 上野さんの事、好きになっていたから、だから? 彼女に悪いと思って別れた。」
私 「そうなんだ・・・。」
彼 「だから? 上野さん、責任とってくれない?」
私 「責任って? どうやって?」
彼 「僕と付き合って!」
私 「えぇ!?」
彼 「明日までに答え出しといて! 僕、明日東京に帰るから!」
私 「う、うん。」
その日、家に帰ってから、ずっと彼の事を考えていた。何か? 嘘みたいな本当の話なのかな?
まだ、何処か夢心地と言うか? もし付き合ったら? 「遠距離恋愛」になるのかな?
それでも・・・ 今までとは違う。
私は決心した!
そして、彼が東京に帰るから見送りに行くと?
私 「おはよう。」
彼 「おはよう!」
彼 「昨日の答え? ちゃんと考えてくれた?」
私 「うん。」
彼 「で? どうかな?」
私 「付き合いたい!」
彼 「うん。良かった。昨日、一睡も出来なかったから? めちゃくちゃ嬉しいよ。」
私 「......。」
彼 「付き合って欲しいって言ったのに! ごめんね。少しの間は、遠距離恋愛になる。」
私 「うん。わかってる! それでも凄く付き合えた事が嬉しいから。」
彼 「ごめん。時間があったら? ちょこちょこ戻って来るから。」
私 「うん。笑」
そこで分かれた。
今では、遠距離恋愛を続けている。
ただただ、遠くから見ていた人。 長い間、片思いだと想ってた人が・・・?
実は、「両想い」 だった。
人生は、本当にどうなるかわからない。
近い将来、この人と結婚する事、そして念願の夢見る旦那さま。
最後までお読みいただきありがとうございました。