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英語タイトル

Saru-su-berry.

作者: 雪つむじ

おいしそうだなって手を伸ばした

きっと甘い味だろうと


その手はだいたい届かなくて

届いても

すんでのところでつるっと滑って


これが高嶺の花なんだな


子供心に感じたのは

紅い紅い

サルスベリ


どんな味がするんだろうと

花が咲くたびに手を伸ばして

どんな味がするんだろうと

一本の枝に手をかけて


やっと届いたその花は

想像通りの苦い味


苦い味がするってことに

気が付いたのはいつだったか


愛でるものがあるんだって

知ったのはいつの事か


手を伸ばさなくても済むんだって

気付いたのはいつだろうか


今年も満開のサルスベリ


想像だけでお腹いっぱい

Berryの甘い香りを忘れて

サルからヒトになってしまった


挿絵(By みてみん)

ありがとうございました。


8/21 写真を追加。

演色性が悪いのはノスタルジィだと思って。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 私はいつも空に同じような想いを抱くのですが、この主人公はお花なのかな、と思って読みました。 手を伸ばしつづけてほしいな、と思ってしまった^_^ 時にはそんなオサルの気持ちも、きっと大…
[一言] こんばんは。ちょうど季節ですね。 「なってしまった」んですね。 「気付く」というのは、寂しいことでもありますね。 こないだ、夜のサルスベリの花が「かわいい」と感じたんで、パシャりとしまし…
[一言] あっ、わかった?w つまらんダジャレに反応できるうちは大丈夫! 躑躅も甘いね~ 甘くない蜜を蜂が吸うやろ? 蜂の体の中で化学反応がおきて甘くなるんやて~ 自然は不思議やね~
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