Saru-su-berry.
おいしそうだなって手を伸ばした
きっと甘い味だろうと
その手はだいたい届かなくて
届いても
すんでのところでつるっと滑って
これが高嶺の花なんだな
子供心に感じたのは
紅い紅い
サルスベリ
どんな味がするんだろうと
花が咲くたびに手を伸ばして
どんな味がするんだろうと
一本の枝に手をかけて
やっと届いたその花は
想像通りの苦い味
苦い味がするってことに
気が付いたのはいつだったか
愛でるものがあるんだって
知ったのはいつの事か
手を伸ばさなくても済むんだって
気付いたのはいつだろうか
今年も満開のサルスベリ
想像だけでお腹いっぱい
Berryの甘い香りを忘れて
サルからヒトになってしまった
ありがとうございました。
8/21 写真を追加。
演色性が悪いのはノスタルジィだと思って。