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[ギャグ] 一枚足りない [240文字SS]

作者: 内村

「一枚……二枚……三枚……」


目の前に立つ人物が数を数える。長い髪が顔にかかって表情は見えない。


「四枚……五枚……六枚……」


ああ、そういえば、こうやって数を数えるお化けがいたなぁ、と私は思い出す。


「七枚……八枚……九枚……」


目の前の人物は、はたっと手を止める。


目の前の人物は顔を上げると、とてもとても悲しそうに。


「すみません、100円玉が足りないんで、その商品買うのやめていいですか」と言った。


「大丈夫ですよ」


私はニコリと笑うと、商品を返品カゴに投げ込んだ。

900円〜1000円の商品を100円玉で払うときってありますかね……時々あるしいっかと思い、投稿

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