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第3章 カルナディアへ★5★

 俺が部屋で一息ついていた頃ミネアはユキネの部屋にいた。勿論サリーにも声を掛けて一緒にいる。


「ミネアどうしたの?」


「何から話したらいいかなぁ‥‥」


「ミネアさん、私が自分で話します。サリーちゃん、私もユウキさんが大好きなんです。今まで剣の修行を重ねてきたのは、今回の竜王祭でユウキさんに会うためだったと思うほどに。ミネアさんやギルドのユーリさん、サリーちゃんもユウキさんの事が好きで結婚したいのは知っています。それでも私もユウキさんがいいんです。了解してもらえますか?」


「‥‥‥ミネアは了解したの」


「取り敢えずね。だって人を好きになるのは止められないでしょ?それに選ぶのはユウキだし。後はユウキが誰か一人を選ぶのか、それとも皆を選んで重婚するのを私達が納得出来るかどうかだしね」


「私は皆と一緒でも構いません。それでもユウキさんといたいですから!」


「わかった。でも1つだけ確認していい?ミネアもユキネもアルヘイムに行ってる間に抜け駆けはしてないよね?」


 そこでミネアとユキネはお互いを見る。お風呂の1件は抜け駆けになるのではないかとユキネは思い、ミネアはアルヘイムに向かう際に寄った村の宿での事もあったからだ。


「な、ないわよね。ユキネ」


「あ、あるわけないじゃないですか」


「何か怪しい‥‥‥」


「ちょっとした事故はあったけど‥‥そんな事よりサリーにも言っておかなきゃいけない事があるの」


「何か話をそらしてませんか?」


「その事故と関係があるのよ」


 ミネアは自分達が背中を流そうとして風呂に乱入したことは伏せて、あくまでも事故でお風呂の時に見てしまった事にして話を進めた。


「ユウキの物を見てしまったんだけど凄いのよ!あんな大きいのを受け入れられるか‥‥‥サリーは体も小さいから大変よ!」


「私もビックリしました。ユウキさんは冒険者としての強さ、人としての器、それだけでも凄いのにあんな大きな物まで持っているとは」


「わ‥‥私、大丈夫かな‥‥‥」


 3人は変な心配をして盛り上がっていた。勿論夕食に来たユーリさんにも話をしてまた悩んだのは言うまでもない。


 女性陣が話をしているとき部屋で休んでいた俺のところにゴエモンさんがやって来た。


「ユウキ、ムラマサの所に行きたいのだが」


「あっ、そうでした。俺もマサムネに報告したいので一緒に行きましょう」


 俺とゴエモンさんはマサムネ達の鍛冶屋に向かった。中に入ると奥からマサムネが出てくる。


「いらっしゃい、ってユウキ帰ったのか!竜王祭はどうだった?ってゴエモンさんじゃないか!お久し振りです。でも何で二人が一緒に?」


「竜王祭で仲良くなってな。マサムネも大きくなったの。ユウキの刀を見せてもらって驚いたぞ」


「そ、そうですか!ありがとうございます。今親父を呼んできます」


 マサムネは急いで奥へ行きムラマサさんの手を引っ張って連れてきた。


「何したってんだ一体‥‥‥ご、ゴエモンか?」


「久しぶりだなムラマサ、お前の事をユウキから聞いて驚いたぞ」


 久し振りにの再会に二人とも肩を叩き合い喜んでいる。俺は竜王祭の結果を話すと更にムラマサさんとマサムネは喜び自分達の眼は確かだったと誇らしげに話していた。積もる話もあるだろうと今日の夕食にムラマサさんとマサムネも誘った。夕食は随分賑やかになりそうだ。






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