第3章 カルナディアへ★3★
体も殆ど拭かないまま服を着て外に出た俺を見てゴエモンさんが笑っている。
「どうしたユウキ、ユキネ達に身体を流して貰ったんではないのか?」
「ゴエモンさんも止めてくださいよ。ビックリしたじゃないですか」
「その様子では途中で逃げてきたようじゃな」
「ユウキさん、欲望に流されないのは立派ですけど余り女性に恥をかかせては行けませんよ。あの娘達も貴方を思って一生懸命なんです。それはわかってあげてください」
ルナさんの言うこともわかるが流石に今は不味いだろうと思った。ゴエモンさんとルナさんがこの場にいなければ多分狼へと変わっていた自信がある。暫くするとお風呂からミネアとユキネさんが出てきたが二人もやはり恥ずかしいらしく、お風呂上がりだからだけではなく顔が赤かった。
「誤解しないでよ、ユウキ。あんな事私もユキネも初めてしたんだからね」
「う、うん。わかってる」
その夜は何処かよそよそしく眠りについた。翌日からはお風呂の時に乱入してくることはなく落ち着いてお風呂に入ることができた。後で聞いたんだがミネアもユキネさんもかなり恥ずかしかったらしく俺が風呂から出た後恥ずかしさの余り泣きそうになったらしい。カルナディア迄は順調に進み特に問題もなく着くことが出来た。
「やっと見えてきたな。そんなに長い間離れていたわけではないけど懐かしく感じるな」
カルナディアに着きそのままギルドに向かった。ルナさんとはここでお別れだ。
「ルナさん、今回は色々とありがとうございました」
「いえ、こちらこそとても楽しかったです。また何か機会があったら依頼してください」
馬車を降りた俺達はギルドの中に入った。時間もそんなに早くないので冒険者の数は殆どいない。
「ユウキさん、ミネアさん、戻ったんですね。お帰りなさい」
「ただいまユーリさん。ライルさんはいますか?」
「はい、部屋にいますよ」
「ユーリも一緒に来て。竜王祭の報告を聞いてよ」
余り冒険者もいなく忙しくないようなので、ミネアはユーリさんも話を聞いたらいいと誘いライルさんの部屋に向かった。
「失礼します」
部屋に入るとライルさんとレイラさんがいた。
「ユウキ、ミネア戻ったのね。あら、そちらの人達は?」
「儂達は竜王祭に参加した日の本の国の代表のゴエモンとユキネと申します。ユウキ達とは仲良くなり、竜王祭も終わったのでカルナディアにいる知り合いに会おうと思って御一緒させて貰いました」
「ムラマサさんの知り合いだそうです」
「そうか、始めまして。私はカルナディアでギルド長をしておりますライルと申します。ゆっくりしていってください」
「かたじけない」
「ではユウキ君にミネア、竜王祭はどうだった?」
俺とミネアは指につけた指輪を見せる。それを見てライルさんは直ぐにわかったようだ。
「そうか!我がギルドで優勝と準優勝どちらも占めるとは始まって以来の快挙だ!良くやったユウキ君にミネア!」
「すごいです!おめでとうございます。ユウキさん、ミネアさん!」
ライルさん達は自分の事のように喜んでいる。しかし魔神の事を話さなければいけないと思い俺は口を開いた。




