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第3章 竜王祭二日目★14★

 ルシフェルの禍々しい魔力に俺とゴエモンさんは再度気を引き締める。ゲーム等で強いボスキャラ等と戦うときはステータスを上げる補助魔法を使うのが一般的なのを思いだし、俺は直ぐに身体能力を上げるイメージで光魔法を自分とゴエモンさんに使った。そしてヒールでダメージも回復しておく。


「身体から力が溢れてくる、この魔法は?」


「ステータスを上げる補助魔法を使いました。焼け石に水ですがないよりはましなので」


「ユウキは何でもありだの。では行くぞ」


ゴエモンさんも刀を抜いて二人でルシフェルに飛び込む。攻撃は全てガードされているが補助魔法の効果と二人がかりの攻撃でルシフェルも先程までとは違い防ぐのが精一杯のようだ。


「くっ、これ程の力とは。先程までとは違い速さも威力も上がっている。あの魔法の効果ですか!」


 二人がかりでなんとか相手になっているが、まだルシフェルにはまともなダメージを与えれていない。やはり魔力闘衣を使い全力でいくしかない。俺とゴエモンさんはアイコンタクトで一旦距離を取る。


「ゴエモンさん、このままではいずれ此方がじり貧になってしまいます。俺は今できる最高の技で突っ込みます」


「わかった、儂もそうしよう。これで駄目なら2人とも打つ手なしと言うことになるがの」


 俺は魔力闘衣を使い身体に雷の魔力を纏い天照にも流す。ユキネさんと戦ったときよりもかなりの多く纏った。多分限界を越えているだろう。前にライルさんと戦った時のように使い終わった後はまともに動けなくなってしまうだろう。これで決められなければそこで終わってしまうが此処までしなければダメージを与えることなど出来ない気がしたのだ。


「ほぅ、魔力を纏わせるとは随分器用なことをする。だが何時までもちますかね」


 ルシフェルは人化を解き魔族本来の姿を表す。大きさは変わらないが額からは角が生え背中には漆黒の翼を持つ。お尻からは尻尾が生え肌の色は透き通るように白く、見方によってはかなりの美人だ。本来の姿を表したことで観客も魔族と気付き大騒ぎで避難している。


「では行きますよ!」


 ルシフェルの爪が伸びそれを振りかざし俺に襲いかかってくる。物凄い速さだが今の俺なら何とか付いていける速さだ。お互い攻撃を防ぎ隙を伺い合う。


「食らうが良い!」


 ゴエモンさんはフェミニさんとの試合で使った見えない斬撃を飛ばした。設置するのではなく飛ばすのがゴエモンさんの切り札のようだ。咄嗟に異変に気付いたルシフェルは距離を取ろうとしたが右腕が切断され紫色の血が飛び散った。その隙を俺は見逃さずルシフェルに斬りかかり、ルシフェルの上半身と下半身は綺麗に切断された。しかし俺の腹部にも激痛が走る。俺が攻撃をした際の隙を見逃さずルシフェルも攻撃をしていたのだ


「くっ、やったか?」


 胴体を切断された筈のルシフェルは死んではおらずゴエモンさんに向かって魔法を放とうとしていた。


「この人間風情が私をこんな目にあわせるとは!死ね!」


 禍々しい炎がゴエモンさんを襲う。ゴエモンさんは風魔法で防ごうとするがルシフェルの放った魔法は止められていない。俺は痛みを堪えながら英雄アレスが使ったと言う光と炎の複合魔法のセイントフレイムを思いだし魔力を込めて放った。魔族の使う魔法なので闇魔法との複合のヘルファイヤーより良いかと思ったからだ。俺の放ったセイントフレイムはルシフェルの炎を何とか相殺することが出来た。


「この魔法は光と炎の複合魔法!お前はアレスの血縁か?くっ、私も力が入らない。今回はこれで引きますが貴方の事は忘れませんからね」


 ルシフェルは懐から黒い魔道具を出しそれを破壊すると体が消えていった。転送か何かをする魔道具らしい。


「何とか追い払う事は出来た‥か‥‥‥」


 俺はダメージと魔力闘衣の反動でそのまま倒れ意識を失ってしまった。遠くからミネアの俺を呼ぶ声だけが僅かに聞こえていた。





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