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第3章 竜王祭二日目★11★

 最近12時に投稿出来なくて楽しみにしてる方にご迷惑をおかけしております。頑張って時間通り投稿出来るよう頑張ります。

 俺は試合場をおりて観覧席に向かう。この大会で初めて傷を負ったが無事に勝つことが出来た。本当にスキルのおかげだ。獣人のクレアさんはレベルの割にステータスがかなり高く、もし同じレベルだったら勝てなかったかもしれない。この大会に出てこないSランクには俺よりも強い人がいるかも知れない。それこそ今回のクレアさんやフェミニさんみたいにやっかいな技やスキルもあるし油断は出来ない。


「先ずはおめでとう。後は私が勝ってカルナディア代表で決勝だわね」


「あぁ、でも余り無理はするなよ」


「心配してくれるんだ?」


「当たり前だろ!」


 俺の事を好きと言ってくれて結婚するかもしれない女性が、いくら試合場を出れば怪我が治るからと言っても怪我をして血を流しながら戦うのは余り見たくない。


「ありがとう。でも心配しなくても大丈夫だからね」


「それでは準決勝第2試合を始めたいと思います。カルナディア国代表のミネアさんとイース国代表のフェミニさんです」


「よしっ!行ってくるわね」


「ミネア、かんばれよ!」


「それでは試合始め!」


 試合開始と共にミネアは水魔法を使い自分を覆い凍らせていく。かなりの魔力を込めたらしく氷の檻の大きさは四畳半程の大きさだ。中のミネアがうっすらとしか見えない事からもわかるように厚さも1メートル以上ありそうだ。


「こしゃくな真似を」


 フェミニさんは何度か時間を加速させて氷の檻を破壊しようとした形跡があったが破壊できたのは60センチ程で完全に穴を空けるにはまだ半分ほどある。フェミニさんを見ると試合が始まる前よりも明らかに痩せこけシワも目立っている。初老の女性と言われても納得するほどになっている。観客もフェミニさんの異変に気付いたらしくざわざわしだしている。


「くそっ!何で壊れないんだ。どんどん力が入らなくなってくる」


 フェミニさんはそろそろ限界らしく、加速しても氷の檻に傷すらつけられないほど筋力も落ちていて、焦って長時間加速した代償として立っていることも出来ず膝をついてしまった。


「か、加速しない。それどころか立っていることも‥‥‥それにこの手はなんだ!シワだらけで骨と皮だけの手は。これが私の手なのか?」


 余程自分の力に酔っていたのだろう。こんなになるまで自分の事がわからなかったようだ。ミネアもフェミニさんがもう加速出来ないことがわかったらしく氷の檻を解除した。


「フェミニ!貴方のその姿は‥‥‥そんなになるまでどおして」


「ち、力が私の力が‥‥‥」


 膝をつき崩れ落ちているフェミニさんだったが激しい音と共に試合場の四隅にある石像が破壊された。俺は咄嗟に気配感知で上空にいる人影に気付いた。そいつはゆっくりと降りてきてフェミニさんに近付くとフェミニさんが真っ二つに切り裂かれた。会場にいる人の思考が追い付かず静まり返っていたが、試合場に広がる血の海を見て観客が悲鳴をあげた事で我に返った。


「やはり失敗作でしたか。こんなにも速く時が加速してしまうと私達でもあっという間に寿命が尽きてしまいます。こんなに醜いババアになるまで気付かないなんて人間は馬鹿ですね」


 俺はフェミニさんを切り裂いた者に鑑定を使ってみる。




ルシフェル

年齢 842 LV 247

種族:魔族 職業:魔神

体力:1750

魔力:1450

筋力:1370

耐久:985

俊敏:957

スキル: 〔格闘の極み〕 〔火魔法LV9〕 〔闇魔法LV9〕〔魔力上昇・上〕 〔筋力上昇・上〕 〔飛行〕 〔人化〕



 鑑定でわかったのはあいつは人の姿をしているが魔族で、それも職業が魔神となっている。しかもレベルがとてつもなく高く 俺よりも強い事がわかった。



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