第3章 竜王祭二日目★5★
「あんたみたいな良い女があんなガキに惚れるとはな」
「私は魔法よりも男を見る目の方が自信があるのよ。ユウキ以上の男はいないって確信してるわ」
「女を斬るのは趣味じゃないんだが、間違いを正すためならしょうがないだろう。俺よりも優れている男性がいるなんてとんでもない間違いを口にしているんだからな!」
レオンさんは両手剣を肩に乗せミネアにゆっくりと向かってくる。余裕の現れかミネアの魔法を警戒してかはわからない。ミネアは水の鞭を出してレオンさんに攻撃をするが両手剣によって全て防がれる。
「その程度か、カルナディアの魔女は?」
レオンさんの両手剣が振り下ろされミネアは避けようとするが僅かにダメージを受けてしまう。再度ミネアは距離をとりウォーターボールを何度も放つ。水魔法の初歩とも言える魔法が効くわけもなく両手剣で簡単に防がれる。
「濡れちまったじゃねえか。いい加減にしてくれよ!濡れんのは俺じゃなく試合の後にベッドの上でお前だろうが。ベッドの上もこの床みたいに水溜まりを作ってやるからよ」
レオンさんは舌を出しながらミネアを舐め回すように見る。
「あんたマジで最低だわ。本当はユウキとの決勝までとっておきたかったんだけどあんたに使ってあげるわ」
ミネアが床に手を着くと俺の使うアースメイデンのように氷の針がレオンさんを襲う。ミネアは容赦なくレオンさんを串刺しにした。
「ぐぁっ、このアマ!俺に向かってこんな真似しやがって!」
「これだけで終わりだなんて思わないことね!」
ミネアの右手から風が渦を巻いて横向きに伸びていく。
「なんだこれは。この氷を取ってくれるのか?」
レオンさんの両手剣を持っている右腕にその渦を巻いた風が当たっている。するとミネアは左手から同じく渦を巻いた風を出す。ただ1つ違うのは渦の回転が左右逆なことだ。2つの風が当たっている腕が少しずつ捻れていく。
「や、やめろ!腕が!」
ミネアは更に魔力を込めて風の回転の強さを上げていく。すると耐えきれなくなった腕はネジ切れ飛ばされていく。
「ぐぁっ、う、腕が!俺の腕が!」
「次は足が良いかしら?それとも反対の腕が良い?このまま貴方の手足がネジ切られるまで続けても良いけど」
「こ、降参だ。俺の負けで良い」
「勝負あり!レオンさんの降参によりミネアさんの勝利です」
観客からはレオンさんの暴言は聞こえてないので、レオンさんの本性を知らない女性ファンは悲鳴を上げて悔しがっている。
「ユウキの土魔法を参考にして自分なりに工夫してみたんだけど上手くいったでしょ?」
「あぁ、まさか水魔法で俺のアースメイデンと同じ事をするとは思わなかったよ。それに氷属性の魔法なんて有ったんだな」
「氷属性はないよ。水魔法のレベルがある程度上がれば魔力を込める量も増えるから、温度を下げるイメージで氷の魔法を使えるのよ。まぁ、私も髪飾りのお陰で出来るようになったんだけどね」
「それにしても何かレオンさんと試合中に話していたけど何を話していたんだ?」
「気になる?大丈夫よ。浮気なんてしてないから」
ミネアは笑顔で返し内容は教えてくれなかった。




