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第3章 竜王祭二日目★4★

「ユウキはどうするつもりなの?ユキネと結婚するの?」


 ミネアが俺に詰め寄ってくる。ミネアだけでなくユーリさんやサリーちゃんの事もあるがユキネさんも魅力的だ。ここまでユキネさんにストレートにプロポーズされて嬉しくない男はいないはずだ。それにハーレムを作るためには是非結婚することにしたいが、周りで俺は誠実な男と言う評価になっている。答え方1つで俺がただの女ったらしに落ちてしまう。


「ユキネさん、俺の妻になりたいって思ってくれてとても嬉しいです。でも、ミネアやカルナディアにいるユーリさんやサリーちゃんにも言っているんですけど取り敢えず竜王祭で優勝することが目的なのでそれまでは結婚とか出来ないんです」


 俺は自分がカルナディアの貴族に目をつけられていて、ある程度の地位がないと大事な人たちに危険が及ぶ為に先ずはSランクにならなければいけないこと。宿屋暮らしのためきちんと家を買って養っていける準備が出来たらじゃないと結婚出来ないと考えていることを伝えた。


「ユウキさんは以外と古風なんですね。冒険者なら行き当たりばったりの人が多いんですけどちゃんと将来の事や周りの人の事も考えているんですね」


「当たり前よ。ユウキ程の男性はいないんだから。でも直ぐに結婚なんてダメよ!私だけじゃなくユーリやサリーにもあって了解をとらなければ許さないわ」


「わかりました。竜王祭が終わったらカルナディアに行きます。そしてそのユーリさんとサリーちゃんに、どれくらいユウキさんの事が好きか聞いてもらいます。もしそれで認めて貰えればミネアさんも了解してくれますか?」


「あの二人が良いって言うなら私も良いけど」


 結局ミネアとユーリさんとサリーちゃんが認めれば俺と結婚しても良いということでおさまった。俺がSランクになり結婚出来る状態になったら全員と結婚することになりそうだ。


「ユキネ、ユウキの嫁さん候補の人たちにちゃんと認めて貰うのだぞ。ユウキ殿、お転婆な娘だがどうか幸せにしてやってくれ」


「‥‥わかりました。でも今は竜王祭の最中なんで皆さんそっちに集中しませんか?ミネアも呼ばれているし」


 修羅場から一転、結納見たいな流れになっていたが先程から次の試合の呼び出しが掛かっていたのに誰も気付かなかった。試合場ではレオンさんが此方を睨んでいた!


「試合なんかよりユウキとの結婚の事が大事なんだから少し位待たしておけばいいのよ」


 自分勝手な事を言いながらミネアは試合場に上がって行った。


「やっとミネアさんが試合場に上がって来ました。ユウキさんと一体何を話していたか気になるところではありますが試合を始めたいと思います。では始め!」


 待たされていたレオンさんは少し機嫌が悪そうにミネアに話し掛けた。


「俺を待たせてあのガキと何を話し込んでいたんだ?実力はかなりのものだが女性の喜ばせ方も知らないようなガキじゃあんたも満足出来ないだろう?あの日の本の国の女も良い身体をしているし。俺が女性に生まれて良かったって思うほどの幸せを二人に与えてやるよ。試合が終わったら一緒にどうだい?」


「ふざけないでよ!あんたなんか逆立ちしてもユウキの足元にも及ばないわ!私やユキネはユウキと結婚してもらうのに必死なんだから」


「俺よりもあのガキの方が魅力的だと言うのか?少し幻覚にかかっているようだからこの試合で俺が目を覚まさせてやるしかないな」


「ふざけたこと言ってないでさっさと来なさい。自分が如何に自惚れているか教えてやるわ、それと私達のユウキをガキ呼ばわりしたことも償わせてあげる」


「なにかミネアが今までに無いくらい真面目な顔をしているな」


「ミネアさんは気合いがかなりの入っている見たいですね」


「ユウキに良いところを見せようと張り切っているのだろう」


 レオンさんとミネアの会話が聞こえていない俺達は的外れなことを言っていた。



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