第３章 竜王祭★１９★
夜勤明けで寝落ちしてしまい途中のが投稿されてました。こちらが完成版です。
勝ったミネアは自慢気に観覧席に戻って来た。
「俺と戦った時よりも魔法が強力になってたし、装備品の効果もバッチリみたいだな」
「今ならマーリンにも勝てそうな気がするからね。でもスクアートが大技を使う前に勝てて良かったわ」
ミネアは楽勝だったとは思ってないようだが威力の上がったプリズントルネードを魔法で破るのはかなり難しいだろう。複数の竜巻に同時に高火力の魔法を使わないと相殺出来ないからだ。俺でも今のプリズントルネードを飛び越えてかわすことは難しい。何か新しい手を考えなければならない。
「まだユウキ用に新しい魔法もあるから楽しみにしててね」
「あんまり怖いこと言うなよ」
ミネアはプリズントルネード以外にも切り札となる新しい魔法を覚えているらしくかなり自信ありげだ。
「それではＢブロック第３試合を始めます。ウェルズ国代表のリアナさん、日の本の国代表のゴエモンさんです」
次の試合は獣人のリアナさんとゴエモンさんの試合だ。ゴエモンさんはかなり強そうなので気になっていた。
イシカワ ゴエモン
年齢 54 LV 80
種族:人間 職業:冒険者
体力:765
魔力:130
筋力:627
耐久:472
俊敏:583
スキル: 〔剣術の極み〕 〔風魔法LV2〕 〔気配感知〕
リアナ・スターキー
年齢 23 LV 55
種族:獣人 職業:冒険者
体力:482
魔力:269
筋力:425
耐久:345
俊敏:462
スキル: 〔風魔法LV3〕 〔光魔法LV1〕 〔気配感知〕 〔気配遮断〕
「なぁミネア、ゴエモンさんは去年も竜王祭に出たんだよな？どうだった？」
「確かに剣の技術はすごかったけど、去年は初戦であの女ったらしのレオンに負けたはずだけど」
〔剣術の極み〕のスキルを持っているのに同じく剣が得意なレオンさんに負けるはずがない。となるとこの一年で極みのレベルまで上げたことになる。かなりの戦闘を経験したのだろう。少しミネアには荷が重そうだ。
「それでは試合始め！」
リアナさんは両腕に爪を装備していており、腕を振り風魔法のウインドカッターを使っている。しかも爪の数分だけ魔法が放たれているのであの武器は風属性の魔力が付与された装備に違いない。
「中々器用なことをするのう。しかし儂も風魔法なら使えるのでな」
ゴエモンさんは同じくウインドカッターを使い全て相殺していく。リアナさんはゴエモンさんに近づきどうにか攻撃を刀で受けさせようとしているのがわかる。爪で攻撃をするだけでウインドカッターを出せるのであれば、刀で攻撃を受けた際に片方の手のウインドカッターの発動は止められるがもう片方の爪の攻撃を防ぐことが出来なくなるからだ。
「お嬢さんの作戦はわかっておるぞ」
ゴエモンさんは刀で振り下ろされる攻撃を受けようとした瞬間に体の軸をずらしながら脱力をし攻撃を受けるのではなく受け流した。リアナさんは受けられたと同時にもう片方の爪で攻撃するつもりだったが寸前で刀を退かれ受け流された為にバランスを崩している。
「爪の効果を先に見せるべきではなかったなお嬢さん」
ゴエモンさんは刀を返して峰打ちでリアナさんの後頭部を打ちリアナさんは前のめりに倒れ意識を失ってしまった。
「勝負あり、勝負ゴエモンさんです」
ゴエモンさんは倒れているリアナさんを抱き上げ、観覧席に戻ってきて係りの人へ渡した。
「ゴエモンさんもかなりの腕前ですね」
「ユウキ程ではないがの。去年負けてから山にこもって修行した結果かなり強くなったとは思ってるがな」
俺と話している光景をユキネさんが見ている。ゴエモンさんが見本を見せたのがわかっているようだ。攻撃を受けて防ぐのはそれなりの実力があれば出来るが、攻撃を受け流すのはかなりの技術と相手の攻撃を見切る力が必要になる。受け流すことができれば相手が両手剣で攻撃してきたとしても、片手剣で防ぐことが出来るからだ。なんだかんだ言っても、試合中にまで弟子に見本を見せ教えているのだからユキネさんがかわいいのだろう。
「ゴエモンさんは弟子思いなんですね」
「な、なんのことを言っておるのだ」
少し顔を赤くしながら頭を掻いて照れていた。
「それでは次の試合を始めます。Ｂブロック最後の試合になります。イース国代表のフェミニさんとアルヘイム国代表のシヴァさんです」
やっと１回戦最後の試合になった。俺は二人を鑑定してみる。
シヴァ・クリステル
年齢 26 LV 64
種族:人間 職業:冒険者
体力:320
魔力:460
筋力:215
耐久:268
俊敏:288
スキル: 〔火魔法LV6〕 〔土魔法LV5〕 〔光魔法LV5〕 〔詠唱破棄〕 〔魔力上昇・中〕
？？？？
年齢 ?? LV ??
種族:？？ 職業:？？
体力:???
魔力:???
筋力:???
耐久:???
俊敏:???
スキル: 〔？？？？〕 〔？？？？〕 〔？？？？〕〔？？？？〕 〔？？？？〕 〔？？？？〕 〔？？？？〕 〔？？？？〕
今まではこんなことはなかったがフェミニさんを鑑定してみたが何一つステータスもスキルも見ることが出来なかった。
