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第1章 転生しました‼ ★4★

投稿初日にブックマークしてくださった方々、本当にありがとうございます。今後も楽しんで貰えるよう頑張って投稿しますので、ブックマークまだの方は是非登録お願いします。

 気持ちいい風が感じられる。目を開けると小高い丘に立っていた。もといた世界では、ビルが建ち並び人が行き交い、いろんな騒音が聞こえていたが此処は只、風の音とそれになびく草の音しか聞こえない。


「本当に異世界に来たんだな」


 俺は頭の中でステータスと唱えてみる。


タカミヤ ユウキ

年齢 16 LV 1

種族:人間 職業:-

体力:45

魔力:15

筋力:20

耐久:15

俊敏:25

スキル: 〔武術の極み〕 〔魔術の極み 〕 〔成長の極み〕〔鑑定〕 〔アイテムボックス〕 〔言語翻訳〕


「よし!夢じゃない」


 女神様から貰ったスキルがちゃんとあり、夢ではないことに安堵する。


(さて、これからどうするかな?お決まりは近くの街を目指すんだろうけど、大抵弱い魔物が出たり誰かが盗賊とかに襲われてたりするけど流石にそこまでは)


 良くある転生物のラノベである展開を考えていると、遠くから女性の声がする。ベタな展開かなぁとも思いながら、人がいることは確実なので声がする方へ向かうことにする。少し走り丘を越えると、1台の馬車を剣を持った数人の女性が取り囲んでいた。


「さっさと積み荷を渡せば命だけは取らないでやるよ!」


 女の盗賊とはまたレアな展開だなぁと思いつつ、リーダーらしき女盗賊を鑑定してみる。


レイナ

年齢 25 LV 8

種族:人間 職業:盗賊

体力:20

魔力:8

筋力:12

耐久:10

俊敏:7

スキル:剣術LV2


(かなりステータスが低いな。女だからか?それともアレくらいが当たり前なのか?まぁアレならなんとかなるかな)


 俺は盗賊を倒し馬車の人を助けておくことにする。取り敢えず恩を売っておけば何かしら情報を得られると思ったからだ。それに近くの街まで乗せて貰えるかもしれないからだ。


「女性なんだからそんな事止めておけよ!』


 俺がリーダーらしき女盗賊に声を掛けると、ビックリした様子で此方を振り返る。


「男だと!?」


 急に女盗賊達は、ひそひそと話始めた後俺を取り囲み始めた。


「積み荷何かより、こいつをさらってくぞ」


「貴女達みたいな綺麗な方達なら、剣を向けられてなければ喜んで付いていくんだけどな」


 元の世界では女性に対してチキンだった俺だが、異世界と言うこともありキザな台詞を口にしてみる。どうせ誰も俺を知らないわけだし。

 すると女盗賊達は急に頬を赤くしながら照れ始めている。


「お前ら何してるんだい!さっさとしないと折角の男が逃げたらどぉすんだい!」


 リーダー格の声に他の女盗賊達も我に帰り、また剣を向けてくる。


「しょうがないなぁ」


 俺はリーダー格の女に向かい駆け出した。


「な‥‥はや‥うっ」


 俺の中段突きが綺麗に決まる。流石に顔は殴らないようにする。ドサッと女盗賊は倒れ気絶したのがわかった。手加減も上手く出来たようだ。〔武術の極み〕の効果でレベル以上の強さがあるようだ。


「きゃっ。カッコいい」


 何故か他の女盗賊達はリーダーが倒されたのに又も頬を赤らめている。取り敢えず同じように、残りの仲間達も気絶させ武器を取り上げておく。


「盗賊達は全員気絶させたので、出て来て良いですよ」


 俺は馬車の中に居る人に声を掛けると、中から1人の女性が出てきた


「有り難うござ!?男性?」


 この人も俺が男なのに驚いている。俺は〔鑑定〕を使ってみる。


ミレーヌ

年齢 20 LV 5

種族:人間 職業:商人

体力:18

魔力:10

筋力:7

耐久:5

俊敏:5

スキル:水魔法LV1


(やっぱりこっちの世界の住人はそんなにステータスは高く無いのか?)


 俺はそんな事を考えていたら女性商人が謝ってくる。


「どちらの貴族の方かわかりませんが、御迷惑をお掛けしました」


「いや、別にいいけど、って言うか俺は貴族とかじゃないですよ」


 何で会って直ぐに、貴族なんてお偉いさんに間違えられたんだろう?と考えつつ俺は、転生者の身分を隠しながら話を進める事にする。


「少し聞きたいのですけど、この近くに街とかはありますか?旅をしているのですが迷ってしまったんですよ。」


 女商人のミレーヌは俺の方を見ながら頬を赤らめていたが、急に我に帰り答えてくれる。


「こ‥此処から暫く道沿いを行くと、この大陸の王都カルナディアがありましゅ」


(噛んだな。って言うか何で皆俺を見て頬を赤らめているんだ?元の世界では、メダル候補になってなければ取り立てて注目せれるような顔では無いはずだけど。贔屓目に見て、中の上位だとは思うけど。)


「よ‥良かったら私も今、王都に帰る所でしたので馬車に、の‥乗って行きませんか?」


「良いんですか?本当に助かります。あっ、でもこの盗賊の人達はどうしましょう?」


「ほっときましょう!さぁ乗ってください。急ぎましょう」


 何か肉食獸に狙われてるような気もしながら俺は馬車に乗り込んだ。何故かミレーヌが小さくガッツポーズをしていたのには気が付かなかった。







明日からは1話の投稿予定です。

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