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第2章 竜王祭予選★2★

 ギルドの受付の辺りで待っていると、ギルド長室からライルさんが出て来た。


「間も無く竜王祭の予選を行う。出場者は地下の鍛練場に移動してくれ」


 ギルドにいた冒険者がゾロゾロと地下に下りていく。殆どが観覧目的の冒険者だが何人かは真剣な顔をしている。おそらく出場者なのだろう。俺も人の流れに乗って鍛練場に向かう。ギルドにいた殆どの人が闘技場に集まった所でライルさんが話始める。


「今回の予選の参加者は8名だ。トーナメント方式で試合を行い、上位2名をカルナディア国のギルド代表とする。それでは第一試合を始める。Sランク冒険者アリシア、Aランク冒険者ステラ、使う木製の武器を取って前へ」


 Sランクのアリシアと言う女性は何も武器は持っていない。Aランクのステラは片手剣を持っている。すると俺の隣にミネアさんが来て話し掛けてくる。


「はーいユウキ君、お待たせ」


「いつ、待ち合わせしましたっけ?」


「もぉ冷たいなぁ。お姉さん悲しいぞ」


「冗談はいいですから二人のことを教えて下さいよ」


「しょうがないなぁ、Sランクのアリシアの二つ名は〔豪腕〕、普段は腕に着ける手甲や爪を着けて戦う武道家に近いスタイルだね。筋力が高くて強力な一撃を放つことから着いた二つ名だよ。Aランクのステラの二つ名は〔剣鬼〕、小さい頃から親に剣術を仕込まれてかなりの腕前だって話だけど、魔法の方は余り得意じゃないって噂だよ。順当に行けばアリシアが勝つとは思うけど」



アリシア・エクシーズ

年齢 28 LV 64

種族:人間 職業:冒険者

体力:452

魔力:185

筋力:565

耐久:340

俊敏:580

スキル: 〔格闘術LV7〕 〔風魔法LV3〕 〔闇魔法LV2〕 〔筋力上昇・中〕



ステラ・フェデラル

年齢 25 LV 49

種族:人間 職業:冒険者

体力:420

魔力:85

筋力:348

耐久:254

俊敏:325

スキル: 〔剣術LV7〕 〔火魔法LV1〕


 俺は鑑定で二人を見てみるが、確かにすべてにおいてSランクのアリシアさんの方が勝っている。これなら試合結果は変わらないだろう。


「それでは試合始め!」


 ライルさんの声と共にステラさんがアリシアさんへ飛び込み剣を振り下ろすがアリシアさんは難なくかわす。ステラさんはそのまま切り上げようとするがその腕を蹴り腕を止める。そのまま蹴りで止めた腕を足場にして回し蹴りをしステラさんは吹き飛ばされた。アリシアさんは吹き飛ばしたステラさんをものすごいスピードで追い抜き、止めの一撃を叩きつける。誰が見ても力の差は歴然だった。Sランクの冒険者の参加を知って辞退するものが続出したのもわからなくはない。


 「それまで!勝者アリシア」


 ライルさんが試合を止める。ステラさんは気を失っており医務室へ運ばれていく。観ている冒険者達は「やっぱりな」とか「大穴狙いだったが負けてしまった」等と話をしている。どうやら賭けをしている人達もいるようだ。


「さすがアリシアね。ステラ相手に余裕だったわね。去年よりも幾らか強くなったみたいだけど‥‥。ユウキ君は観てみてどう?」


「完全にステラさんの実力不足ですね。レベルからステータス迄すべてアリシアさんの方が上回っていましたし、それを覆すだけのスキルもないみたいだったので」


「自分なら勝てるように聞こえるけど、私の聞き間違いかしら?」


「予選なんてダントツで勝たないと本選では優勝できませんからね」


「ずいぶん大きく出たわね。さすがライルのお気に入りね」


 ミネアさんはクスッと笑いながら俺を見る。


「それでは次の試合を始める。Aランク冒険者ユウキ、Aランク冒険者リン、木製の武器を取って前へ」


「おっと、ユウキ君の番だね。君のお手並み拝見させて貰うよ」


「実力を見せるほどの相手であれば良いんですけどね」


 俺は相手のリンという女性が木製の槍を持ったので同じ木製の槍を取った。この方が力の差がはっきりとわかるからだ。野次馬たちからは「ユウキ君、稼がせて貰うからね!」「私のために頑張って」等と意味不明な声援も混じっている。俺は相手のリンという女性を鑑定してみる。


リン・セフィールド

年齢 25 LV 48

種族:人間 職業:冒険者

体力:345

魔力:185

筋力:278

耐久:225

俊敏:472

スキル: 〔槍術LV6〕 〔雷魔法LV3〕


 相手のステータスを見る限り余裕で初戦は突破できそうだ。俺は鍛練場の中心へ進み試合開始を待った。

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