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第2章 Aランクの異世界転生冒険者 ★18★

切りの良い所で切ったので今回は少し短めです。

 俺はギルドを後にしていつもの定食屋に来ている。今のところこの店でしか米を提供しているのを見ていないからだ。街中や宿ではパン等がほとんどで、たまにはパスタみたいなものを見かける程度だ。おかみさんに聞いたら、カルナディア近辺では米は殆ど作られておらず小麦が主食らしい。おかみさんの店は地元の日の本の国から送って貰っているとのことで、いつか俺も行ってみたいと思っていた。取り敢えず竜王祭が終わったら計画をねってみようと思いながら大盛りのカツ丼を食べているとマサムネとお父さんのムラマサさんもお昼を食べに来た。


「ユウキじゃないか。母さんの店をひいきにしてもらってありがとな」


「こんな旨い飯食えるんだ。当たり前だよ。マサムネ達親子が羨ましいよ」


 マサムネ達は照れながらも俺と同じテーブルに腰を掛ける。


「俺の防具の方は順調か?」


「あぁ、親父なんか「こんな素材を使えるなんて」って言って張り切ってな。予定より早めにできそうだ」


「そうか、助かるよ。竜王祭に出たいと思っていたからな」


「ユウキ、お前竜王祭に出るのか!?」


「まだ予選があるから確定じゃないが、何とかなるとは思うよ」


「ユウキ君、頑張ってくれよ。竜王祭の参加者が家の装備を使ってくれたら良い宣伝になるからな」


「頑張りますよ。俺も本選で勝ち進んでSランク目指してますから」


 俺はその後もマサムネ達と話をしながら昼食を終えた。予選が二日後にあることを話したら、何とかそれまでには仕上げて見せるとムラマサさんが張り切っていた。予選当日の朝に店に来てくれとのことなので伺う約束をし店を出た。

 今日はこれと言って予定はもうないので街中をブラブラしているとユーリさんと会った。


「ユーリさん、今日は仕事は終わりですか?」


「今日は早番だったのでさっき終わったんです。ユウキさんは?」


「俺はライルさんと話をしただけで今日は他になにも無かったんでブラブラしてたんですよ。良かったら一緒にお茶でもしませんか?」


「えっ!私なんかと良いんですか?」


「当たり前じゃないですか。ユーリさんみたいな綺麗な方とお茶できるなら喜んで行きますよ」


「そんな‥‥では、宜しくお願いします」


 何処か良い場所を知らないかユーリさんに聞いたら、ハーブティーの美味しい店があるというのでその店に向かった。店に着くとかなり混んでいて空いてる席は外のオープンテラス席しかなかった。ユーリさんは何故か心配して他の店にするか聞いてきたが、席が空いているならこの店で良いとテラス席に座る。座ってすぐにユーリさんが心配していた意味がわかった。行き交う女性がジロジロと俺を見ながら通り過ぎていくのだ。その姿はまるでお店のディスプレイされた商品のようで狙われてる感じがスゴかった。それとは逆に女性達はユーリさんには嫉妬の目で睨みつける人達ばかりだった。


「ユーリさんスミマセンでした。俺がもう少し気に掛けていれば‥‥‥」


「そんな‥‥私は大丈夫です。ユウキさんと一緒で嬉しいですし‥‥」


「俺もですよ。ユーリさんが大丈夫なら」


 俺達は注目を浴びながらティータイムをすることになった。冗談混じりの話をしていたらユーリさんは緊張が解けてきたようだ。ユーリさんはハーフエルフということもありかなり綺麗な顔立ちをしている。俺が観たアニメ等でもエルフは綺麗な女性というイメージがあったので元の世界なら男達の嫉妬の目で逆の立場になっていたに違いない。


「ユーリさんは彼氏とかいないんですか?」


「えっ!私なんか‥‥」


「そんなに綺麗なのに、この国の男達はよっぽど目が悪いんですね。俺のいた国ならほっときませんよ」


「ユウキさんそんなに恥ずかしいこと言わないでください‥‥」


 ユーリさんは恥ずかしそうにしながらも綺麗と誉められ、満更でもないと笑顔になる。その時1人の女性が近づいてきた。


「久しぶりね」


 声の女性を見ると貴族らしき女性が立っていた。




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