第5章 連合軍VS邪神★15★
ミネアは水魔法のウォーターボールを使う。ただ普通のウォーターボールと違うのはウォーターボールの中に炎があることだ。ミネアは直ぐにウォーターボールを放たないで手のひらの上で待機させている。
「ミ、ミネアさん。ウォーターボールなんかでは奴には傷1つつけることなんて‥‥‥」
ユキネが苦しそうな声でミネアに声を掛けるがミネアは目を閉じたまま魔法に集中している。するとウォーターボールの水が蒸発し白い玉になってしまった。
「あれは風、水、火魔法の合成‥‥‥!そういうことね」
サタンはミネアの意図がわかったらしくレオンの隙を伺っている。レオンは目の前のミネアに向かって剣を振り上げ向かってくる。
「食らえ!ウォーターヴェイパー!」
空気の膜に包まれた白い玉がレオンに向かって飛んでいく。レオンはその白い玉を剣で斬りつける。すると白い玉は破裂し辺りを熱気が襲う。
「グアッ!メ、メガ!」
ミネアが使ったウォーターヴェイパーの正体は高温の水蒸気だ。ウォーターボールを空気の膜で覆い、その水を炎で蒸発させる。その際に発生する水蒸気を閉じ込めたのがウォーターヴェイパーの正体だ。高温の水蒸気で目をやられたレオンは目を抑え動きが止まる。いくら耐久が高くても目だけは防ぐことが出来ない。その隙をサタンは見逃さない。魔剣ウロボロスを構え空高く飛び上がりレオンの頭に剣を突き刺す。
「オ‥オレガマケル‥‥ノ‥‥‥カ‥‥」
レオンは頭を突き刺されそのまま倒れる。
「や、やったわねサタン」
「ミネアさんお見事です。属性を3つも合成させるとは」
「流石に集中したんで疲れたわよ。そうだユキネ!今回復魔法掛けるからね」
ミネアは集中していた為かなりの疲労がたまり、おぼつかない足取りでユキネの元に駆け寄る。ミネアはヒールをユキネに掛ける。
「ありがとうミネアさん。それにしてもさっきの魔法凄かったですね」
「凄い魔法に見えるけど、思い付いた切っ掛けはお湯を沸かした時にそれを忘れてしまって、やかんから蒸気が噴き出していたのからなのよ」
「そ、そんな事からですか!」
「要は想像力と魔力操作が重要なのよ。ユウキの受け売りだけどね」
無事にレオン達を倒したミネア達だがその時邪神と戦っているユウキはかなり追い詰められていた。




