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第5章 連合軍VS邪神★5★

 俺達は部屋に戻り今後邪神の軍勢とどう戦っていくか話し合う。1番重要なのは如何に死者を出さないかということだ。アンデットでも住人ならば同じ数で対応すれば死ぬことはないが、問題は相手が実力のある冒険者のアンデットだった場合だ。もし此方の軍勢の死者がアンデットとして相手の軍勢に加わってしまうのであれば戦力がどんどん不利になってしまう。


「前みたいに全力で魔法を放ってみるのはダメなの?」


「ミネアさんの言うとおりですよ。そうすればかなりの数が減らせますし」


「確かにそれも考えたんだが1つ気になることがあるんだ。なぁサタン、ミネア、魔法を反射するスキルか魔法とかって聞いたことあるか?」


「そんな魔法は聞いたことがないけど‥‥」


「私もわからないです。でもスキルだと可能性は0ではないと思います」


「相手は邪神だ、もしそんなスキルや魔法があったらこっちは壊滅してしまう。可能性が0でないのであればやめた方が良いだろう。実際魔力に余り差がなければ俺も似たようなことは出来るからな」


「!そんな事出来るんですか?」


「合成魔法を使えば出来ないことはない。光魔法で鏡を作り出し、その鏡に全属性を纏わせてやれば余程の魔力差がなければ跳ね返せるだろう」


「‥‥‥‥‥‥」


 皆が口を開けて一言も話さず固まっている。


「どうしたんだ?」


「ユウキは何でもありね。今ならユウキが神様の生まれ変わりと言われても納得するわ」


「確かに‥‥」


「同感です」


「神様の生まれ変わりなんかじゃないよ。取り敢えず連合軍を幾つかの部隊に分けてSランクの冒険者、もしくは1級魔導師等を部隊長にする。その中で近接戦闘が得意な者、遠距離攻撃が得意な者等を分けて行くのが良いと思うんだけど」


 俺の案に各国の代表も納得し4つの部隊を作った。後は各部隊で連携をとれるよう話し合いを進めて貰うことにした。1回目の話し合いも終わり 席を立つとゴエモンさんが話し掛けてきた。


「それにしてもサタン様は強いな。動きは何とか目で追えたが体はついていきそうにないな」


「ゴエモンさん、様は止めてください。サタンで良いですよ」


「女神の使徒に呼び捨てなど‥‥。まぁ周りの目もあるしの。ところでユキネ、話していた通り少し手合わせでもしないか?」


「良いですよ師匠。驚かないでくださいね」


 俺達は外に出てユキネとゴエモンさんの戦いを見た。始めはお互い手の内を探りあっていたがユキネはゴエモンさんが自分の速さに対応出来ないことに気付き途中からは一方的な展開だった。


「ユウキの言っていたことは本当の様だな。まさかこんなに早くユキネに抜かれる日が来るとはな」


「ユウキさんと並んで戦うにはまだまだです。守って貰うのではなく一緒に戦うにはもっと強くならないといけませんからね」


「ここまでユキネが変わるとはな。良き旦那に恵まれたな。今回の戦いが終わったら早く子供を作ると良い。ユウキとの子なら才能に恵まれた子が生まれるに違いない」


「子供って‥‥‥まだそんな」


 ユキネが顔を赤くしながら汗をかいている。ゴエモンさんもこれからかなり厳しい戦いになるのがわかっているからこそ、俺達の緊張をほぐそうと明るく振る舞ってくれているのがとても嬉しかった。


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