第4章 魔族VS人間★19★
昨日は寝落ちしてしまいました。スミマセン。今さらですがHJネット小説大賞の一次通過しました。初めての作品が評価してもらえたのがとても励みになりましたし。これからも頑張りますので引き続き宜しくお願いします。
「ユウキ、取り敢えずアルヘイムに戻りましょう」
「そうだな、取り敢えず魔族はルシフェル以外は討伐したし、しばらくアルヘイムに危機が及ぶことはないだろうからな。少し落ち着いたら精霊王に頼まれた魔族領にある次元の扉を探しに行くか」
俺はアルヘイムのギルドに転移を使って移動した。受付の女性は魔族の本隊と戦闘しているはずの俺達がギルドに現れたのでビックリしたようだ。
「い、いきなり現れてどうしたんですか!」
「前線の魔族の本体は壊滅しました。魔神1体には逃げられてしまいましたが大丈夫だと思います。別動隊の方はどうなりましたか?」
「えっ!あの、詳しくはギルド長と話してもらえれば‥‥‥」
受付の女性は本隊を壊滅したと聞き信じれないでいるようだ。別動隊の200に対し連合軍が総出で対処しているのに、本体の2000相手に俺達4人だけで対処したので信じれなくても無理はない。俺達はギルド長のルイさんの部屋に向かった。ノックをして部屋に入るとルイさんも驚いていた。
「ユウキさん。一体どうしたんですか?」
「どうしたって、魔族の本隊を壊滅させたので報告の為に戻ったんですけど‥‥‥」
「冗談も程々にしてください。いくらユウキさん達でも早すぎますよ。クズマ草原まで馬車で往復2日は掛かるんですよ?」
「まぁそこは俺のスキルでなんとでもなるんで。それで別動隊の方はどうなりましたか?」
「別動隊の方は今日中にでも討伐出来そうですが‥‥‥本当に本隊を壊滅出来たのですか?」
「魔神のベルゼバブは討伐出来ましたがルシフェルには逃げられてしまいました。でもそれ以外の魔物は全滅させましたよ」
「ほ、本当なのですね。良かったです。歴史上最大の魔族侵攻をアルヘイムでは被害がほぼない状態で食い止められるなんて」
「念のため俺達は今日はアルヘイムで一泊します。無事別動隊の討伐を連合軍が終えたらカルナディアに明日は戻ろうと思います」
「聖女に報告はしなくて良いのですか?」
「それはルイさんにお任せします。ギルドを通しての依頼なので構いませんよね?」
ルイさんはあからさまに嫌そうな顔をしながらもため息混じりに返事をした。聖女に色々言われるのがわかっているからだろう。
「命があっただけでも良しとしますか‥‥‥」
ミネア達は笑いを堪えるのに必死になっている。サタンなんか少し吹き出してしまっている。俺達はギルドを出て宿屋へ向かった。
「サタン、笑っちゃダメよ。私達だって我慢したんだから」
「スミマセン。でも国の連合軍がやっと別動隊を倒すのに私達だけでその10倍ですからね。あの聖女のあわてふためく顔を想像したら‥‥‥‥ぷっ」
「確かに面子は丸潰れだろうな。自分が捨て子魔にしようとしたギルドが1番の功績をあげる形になったわけだからな」
ギルド所属の冒険者が街の人達を上手く落ち着かせてくれていたので街中はそれほどの騒ぎにはなっていなかった。俺達は宿屋へ着き早めに休むことにした。




