第4章 魔族VS人間★11★
オークやリザードマン達は魔法を使ったのが俺達だと気付き侵攻を一旦止めている。
「お相手も警戒してるようだな‥‥‥!サタン、あれは?」
「この気配はベルゼバブ!」
1体のワイバーンが魔物達の前え降りてくる。
「随分と殺られやがって。所詮はオークやリザードマンか‥‥‥。んで‥‥‥‥4人だと!」
流石のベルゼバブもたった4人で魔族本隊を相手にしているとは思っても見なかったようだ。
「ん?あいつは‥‥‥」
ベルゼバブはゆっくりと前え歩き出す。すると響き渡るような大声で叫ぶ。
「おいサタン!てめぇ何時から人間の味方なんかになってんだよ!魔族の誇りを捨てちまったのか?」
ベルゼバブの叫んだ内容に魔物達の間でざわめきが起こる。確かに魔族最強だった魔神サタンが対立して人間側に付いているとは思いもしなかっただろう。
「如何にも脳筋感出してるがお前がベルゼバブだな」
俺は前に出て鑑定を使いつつベルゼバブに話し掛ける。
ベルゼバブ
年齢 360 LV 298
種族:魔族 職業:魔神
体力:3450
魔力:920
筋力:2450
耐久:1950
俊敏:1380
スキル: 〔武術の極み〕 〔土魔法LV10〕 〔バーサク〕 〔筋力上昇・大〕 〔耐久上昇・大〕 〔俊敏上昇・中〕
聞いていた通り魔法よりも肉弾戦が得意だとわかるステータスをしている。
「なんだこのガキは?」
「紹介が遅れてすまなかったな。Sランク冒険者〔闘神〕のユウキだ。ちなみにサタンの旦那だ」
「!!サタン、お前気でも狂ったのか?人間に嫁ぐなんてそんな愚かな真似をするなんて」
「ユウキさんの凄さもわからないようなバカだから私に勝てないんですよ。ユウキさんはラファエルも倒してるんですよ」
「なに!そうか‥‥‥お前がルシフェルの言っていた英雄アレスの血を引くものか。面白い‥‥‥」
「勘違いしてるみたいだが、俺とアレスに血の繋がりなんてないからな」
「そんな事はどうだって良い。ルシフェルがそう思うくらい強かったってことだろ。実際ラファエルの奴を倒すくらいに。俺は強い奴とやれればそれで良いんだよ」
予想通りベルゼバブはタイマンをお望みのようだ。これなら問題なく他を任せることが出来そうだ。
「それじゃあ他は作戦通り任せるぞ」
「はい。私がルシフェルをやります」
「残りの魔物達は任せて」
「私だけまだ働いてませんからね。暴れさせて貰いますよ」
俺とベルゼバブが向き合った横をサタン達が通りすぎていく。ベルゼバブも俺との勝負しか頭にないようだ。
「それじゃあ始めますか」
ベルゼバブはニヤリと笑い戦闘体勢をとった。




