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第4章 魔族VS人間★6★

「ここが今私達のいるアルヘイム、そして北にあるのが今回襲撃を受けたウェルズ国、今魔族達はこのウェルズ国に拠点を構えています。数は凡そ2000。その大半は知能を持った魔物のオークやリザードマンです。殆どがランクDからCと思われます。その魔物の指揮をしているのがオークジェネラルやキングリザードマン等の高ランクの魔物です。此方の数は凡そ20。そして一番厄介なのが上空にワイバーンが数十体いて警戒をしていることです。後は姿はわからなかったのですがウェルズの王宮からとてつもない気配が2つしていました」


「おそらくその気配はルシフェルとベルゼバブでしょう」


「このくらいの数ならなんとかなりそうだな。もっと高ランクのデスワイバーンクラスの数が2000とかなら無理だったけどな」


「デスワイバーンって‥‥‥そんなのがいたら1体で国が滅んでしまいますよ」


「その程度なら俺達は大丈夫なんですよ。それよりもウェルズにいる魔族以外に別動隊みたいなのはいるんですか?」


「アルヘイムの西と東からオークとリザードマンの軍勢が攻めてくるようです。西の森にオークが、東の森にはリザードマンがそれぞれ指揮にオークジェネラルとキングリザードマンを加え指示を待っているようです」


「東西から同時に攻めそれに連合軍が対抗してる間に正面から攻め混む作戦でしょう。ユウキさん、別動隊は連合軍にそのまま任せて良いんではないですか?」


「ユキネもそう思うか‥‥‥ミネア、サタンはどうだ?」


「良いと思います」


「むしろそれしかないんじゃない。連合軍には本隊の相手は出来ないだろうし」


「良し、作戦はそれでいこう。ルイさん、アルヘイムとウェルズの間に広い平地みたいなところはありますか?」


「それであればここにクズマ草原と言う平地がありますがどうしてですか?」


「ならそのクズマ平原で魔族を迎え撃つか」


「奇襲をかけたりしないんですか!?4人で2000もの魔物と魔神を相手に正面からやり合うおつもりですか!」


「そうですよ。ウェルズ国に攻め混んだりすればそれこそ跡形もなくなってしまいますから」


 サタンは真面目な顔をして答える。その光景を見てルイさんは固まってしまっている。


「ルイさん、聖女にはギルド側で正面は対応すると伝えたください。別動隊は連合軍に任せるとも。もし異論を唱えてきたら本隊の戦力を伝えてください。そして最前線はギルドの冒険者で対処しろと言われましたよね?と話せば大丈夫でしょう」


「わ、わかりました。でも本当に貴女方だけで大丈夫なのですか?」


「やって見なければなんとも。残ったギルドの冒険者は街の住民が混乱しないようにしてください。それではこれで」


 俺達はギルドを出て食料等を購入する。クズマ平原でキャンプを張り魔族の侵攻を待つためだ。クズマ平原迄は馬車で1日掛かるらしいが、俺達がギルドを出るとき受付の女性がギルドで管理している馬車を貸してくれた。こんなことくらいしか出来ませんがと申し訳なさそうに話していたが、馬車があるだけでも大助かりだ。アルヘイムからはひっきりなしに馬車が出ていくのを見た。おそらく貴族連中が我先にと逃げたのだろう。現状で馬車を手配するのが難しいのではと思っていたからだ。俺達は馬車に乗り込みクズマ平原へ向かった。

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