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第4章 新しい刀★7★

「サタンさん、目を開けて良いですよ」


 ゆっくりとサタンは目を開ける。見た目は特に変わっていない。俺はサタンを鑑定すると今までなかった〔女神の加護〕というスキルが増えていた。そして何よりも驚いたのがステータスの種族の項目が魔神となっていたのに、今は女神の使徒に変わっていたのだ。


「サタンさんが得たスキルは〔女神の加護〕というスキルですね。このスキルは文字通り私からの加護で種族が変わります。今のサタンさんは魔神ではなく、女神の使徒になっているはずです」


「わ、私が魔神ではなく女神様の使徒に‥‥」


「おそらくサタンさんは魔神の自分が人間のユウキさんと一緒にいることに後ろめたさがあったのでしょう」


「‥‥‥はい。ユウキさんは気にしないでくれますが私が魔神ということで皆に迷惑は掛けたくなかったんです」


「もう気にすることはないんですよ。むしろサタンさんが人間から信仰されてもおかしくないんだから。私の使徒なんですから」


 エリス様は笑顔でサタンに話をする。サタンが何処と無く気にしているのはわかっていたが、エリス様のおかげで無事解決したようだ。


「それじゃあね、ユウキさん、サタンさん」


「あ、ありがとうございました。女神様」


「ありがとうございます。エリス様」


 俺達はまた光に包まれ目を開くと自宅に戻っていた。


「ねぇサタン。女神様からどんなスキルを貰ったの?」


「えっとですね」


 サタンが話をしようとしたら家のベルを鳴らす音が聞こえた。サリーが見に行くと、ライルさんと男性が1人俺に会いたいそうだ。俺はサリーにリビングへ通すよう頼む。


「ユウキ君、こんな夜にすまない」


 ライルさんとフードを被った男性が頭を下げる。


「別に構いませんよ。それで用件は何ですか?ライルさん、ジャスティ王」


 俺がジャスティ王の名前を出すとユーリとサリーは驚いていた。まさか王様が騎士も連れずに王宮から出歩いているとは思ってもいないのだから仕方がない。ミネアとユキネとサタンは何となく気付いていたようだ。


「今日は本当にすまなかった。君が帰った後あの貴族の爵位は剥奪した。どうか連合軍に参加をしてもらえないだろうか?」


「‥‥‥いくつか条件があります。先ず1つ目は魔族討伐はジャスティ王からギルドを通して俺への指名依頼とする事。2つ目は連合軍への参加ではなく、俺達単独で魔族討伐に当たること、3つ目は今後の国交で魔族討伐の利権を振りかざさないこと。以上を守れるならば魔族討伐を受けさせていただきます」


「指名依頼の件は大丈夫だ。国交で魔族討伐の利権を振りかざさないことも約束しよう。だがユウキ達のパーティーだけで魔族を討伐出来るのか?魔神もいるのだぞ?」


 俺はライルさんを見るとライルさんは頷いて見せた。話して良いと言うことなのだろう。俺達のパーティーが何故魔族を討伐出来るか説明を始めた。

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