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第4章 新しい刀★2★

「マサムネいるか?」


「ユウキどうした?また何か頼みに来たのか?」


「そんなとこだ。実は天照なんだがちょっと無理をさせ過ぎたせいで壊れてしまったんだ」


「それで新しい刀を作って欲しいって訳だな。ただユウキの事だから普通の刀じゃないんだろ?」


「まぁな。だが今回は素材は持ってきてるんだ。新しい刀も魔力を流して使うつもりだからな」


「一体どんな素材を持ってきたんだ?」


 俺は持ってきた神魔石をマサムネに見せてみる。マサムネの顔が変わり職人の顔になる。まじまじと神魔石を見ると俺に聞いてくる。


「ユウキ、この素材はなんだ?石自体からも魔力を放っている素材なんて見たことがない」


「これは神魔石って言うんだ。神様と邪神が戦った時の魔力が結晶化した物だ」


「魔力が結晶化した物!それも神様と邪神のだって!全くなんて物を見つけてくるんだ」


 マサムネが呆れていると奥からムラマサさんがやって来た。


「騒がしいと思ったらユウキが来てたのか。ユキネも久し振りだな。そっちの嬢ちゃんは初めてだな?」


「紹介しますね。俺の新しい妻です」


「サタンと言います。宜しくお願いします」


 マサムネとムラマサさんは驚いている。流石に俺の新しい妻だとは思わなかったようだ。


「ユウキ、お前こんな嬢ちゃんをどうやって‥‥‥」


「勘違いしないで下さいねムラマサさん。サタンはこう見えても俺より年上ですからね」


 俺の話を聞いて先程よりも2人は驚いている。俺よりも年上というのが信じれないようだ。サタンは見た目は10歳程の少女にしか見えないので仕方ない。


「まぁそれなら良いんだが‥‥‥それで何を騒いでいたんだ?」


「そ、そうだオヤジ、これをユウキが新しい武器の素材に持ってきたんだが見てくれ」


 ムラマサさんは渡された神魔石を見る。


「初めて見る素材だ。かなりの硬度がありそうだな。それに石自体からも魔力を放っている」


「何せダークドラゴンの攻撃でも傷1つ付きませんでしたから硬度はかなりの物ですよ」


 ムラマサさんはニヤリと笑う。職人としての血が騒ぐのだろう。


「こんな素材を使えるなんて。鍛冶師冥利に尽きるってもんだ。ほらユウキ、重心や長さとか色々と決めるぞ」


 俺はムラマサさんに手を引かれ奥へと連れていかれた。俺の手のひらをまじまじと見たり、腕の筋肉の付きかた等を見て重心や長さを決めるようだ。


「では早速取り掛かるか」


 ムラマサさんは直ぐに作業に取り掛かる。


「それじゃあ頼みました。マサムネも宜しくな」


「任せておけ」


 俺達は店を出る。そういえばサタンは特に荷物とか持ってきていなかった。一緒に住むのであれば色々と必要な物があるだろう。


「なぁサタン、一緒に暮らすんだから必要な物もあるだろ。このまま買いに行くか?」


「そうですね。着替えとかも欲しいですから」


「私も一緒に選ぶの手伝いますね」


 そのままサタンの服や日常品を買って家に戻ると何故かそこにはマサムネがいた。

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