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第4章 神魔石★3★

 魔力闘衣を使うと纏った属性によって魔力に色がある。火なら赤く、水なら青く、だが今の俺は体に纏う魔力の色はどの属性の色とも違い、光輝くダイヤの様な魔力を纏っている。


「ユ、ユウキさ‥ん‥‥」


「お主!その魔力は!」


「女の子を傷つけてんじゃねぇよ!」


 俺はダークドラゴンの顔近くに飛び上がり力一杯殴り付ける。普段では考えられないほどの速さだが、頭に血が上っている俺は気づかない。殴り付けられたダークドラゴンをその巨体を吹き飛ばされる。


「ぐぅぉ、この力はやはりあの方と同じ‥‥ま、待て、お前の力認めてやるからもう終わりだ」


 ダークドラゴンは終わりと言うが俺の怒りは治まらない。何しろまだサタンちゃんに謝らせてないからだ。


「上から見下ろして言うんじゃねぇよ!」


 先程と同じようにダークドラゴンの顔近くに飛び上がるが、今度は殴り飛ばすのではなく頭を擦り付けて謝らせるために地面に向かって顔を殴りつける。物凄い音と共にダークドラゴンは地面に顔を叩きつけられた。


「力を認めるとかそんなのは後で良いからまずサタンちゃんに謝れよ!其が出来ないなら何度も続けさせて貰うからな!」


「わ、わかった。すまん魔神の娘よ少しやり過ぎてしまった」


 とりあえずダークドラゴンに謝らせる事が出来たがサタンちゃんはまだ傷を受けたままだ。俺は光魔法で回復させようとしたが、何となく今の全属性を纏ったまま、その魔力を使い回復魔法を使った方が良いような気がした。俺はイメージする。何時もの光属性の回復魔法ではなく全属性の魔力を使う回復魔法を。


「神の慈愛」


 咄嗟に俺はそう口ずさみサタンちゃんに魔法を使った。


「あっ、傷が‥‥それだけじゃなく魔力まで戻ってる。い、今の魔法は合成魔法‥‥‥」


「お主、先程から使っている力は神の力と同じ‥‥‥お主は一体‥‥‥」


 俺は魔力闘衣を解いた。特に体に反動はない。おそらく精霊王の加護のおかげだろう。全属性の精霊の加護は貰っていたが、精霊王の加護はその上位だと言っていたから。


「俺はただの人間ですよ。今のは全属性の魔力を纏っただけです」


「全属性の魔力を纏うって‥‥‥‥」


 サタンちゃんは驚いている。ダークドラゴンも同じだ。


「お主、さっき纏っていた魔力は神の魔力と同じだったぞ‥‥‥。ただの人間にそんな真似が‥‥‥」


 怒りに我を忘れ咄嗟にしたことがまさかそんな物凄いことだとは思わなかった。

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