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第4章 つかの間の休息★1★

 俺達は精霊王様から神魔石の話を聞いた後カルナディアの自宅に戻った。辺りは少し日が沈み始めていた。精霊達のいる世界は時間の流れが少し違うようだ。神魔石の在りかははっきりとはわからないが、精霊王様が魔族領迄行ったことがあるらしいので転移で1度連れていって貰った。精霊王様は転移した場所からかなり北に進んだ所から強い魔力を感じるらしく、前に来たときはこれ以上進むのを止めたらしい。取り敢えず少し落ち着いたら神魔石を採りに行こうと思う。


「ユウキさん戻られましたか。お帰りなさい」


「ユウキさん、ミネア、ユキネ、お帰りなさい」


「ただいま。ユーリ、サリー」


 やっぱり家は落ち着く。この世界に来た時はチートで無双したいなんて願望もあったが、こんなに可愛らしい妻を4人も持つと厄介事はさっさと片付けてしまいたい。魔神さえ倒してしまえばゆっくりと暮らしていけるだろう。


「ユウキさん達はご飯はまだですよね?直ぐに作りますね」


「楽しみだわ。精霊達の食事も悪くはないんだけど、やっぱり家の食事が一番だわ」


 夕食はかなりの品数が出てきた。随分張り切ったなと話すと、1週間ぶりに帰ってきたので張りきって作ったと言われてしまった。やはり精霊達のいる世界は時間の流れが遅いようだ。


「ご馳走さま。お腹一杯だ」


「ユウキさんはよっぽどお腹が減っていたんですね」


「あっちで魔神を倒したりしてかなり疲れていたからな」


「!!ユウキさん、今なんて言いました?」


「魔神を倒したって‥‥魔神ラファエルを撃退する予定だったんだけど成り行きでな。なんとか倒すことが出来たよ」


「ユウキさん!直ぐにジャスティ王に報告した方が」


「しなくて良いよ。また英雄だなんだって騒ぎになるしな。暫くは皆とゆっくりと過ごしたいし」


「流石ユウキね。まぁユウキは最初っから権力とかそういうの嫌いだったもんね」


「まぁそう言うことだ。それよりも夕食も終わったし皆でお風呂にでも入るか?」


「!!」


 女性達は驚きの余り食後のコーヒーを吹き出したりカップを落としてしまったりと動揺を隠せないでいる。


「嫌だったか?」


「嫌ではありませんが‥‥‥」


 ユーリとサリーは少し抵抗があるようだ。


「じゃあ私と入ろうユウキ」


「ミネアさんずるいです!私もユウキさんと入ります」


「それじゃあ私達3人で入りましょう」


「‥‥‥やっぱり私も入ります!」


「サリーちゃんまで‥‥‥わかったわ。私も入ります」


 ユーリとサリーは恥ずかしいようだが、ミネアとユキネに遅れをとりたくないようで恥ずかしがりながらも入るようだ。魔神も1人倒したし羽目を外しても良いかと思い言ってみたがまさか本当に皆で入れるとは思っても見なかった。



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