第4章 精霊の森★8★
「協力するのは構いませんが今の俺達ではラファエルには」
「勿論あなた達だけ戦わせるわけでは御座いません。精霊の森にいる全ての者で対応にあたります。今は少しでも戦力が必要なのです。ラファエルを撃退できた時は私自ら加護を授けましょう」
「精霊王様自らですか!」
ウェンディーネが声を上げてあげて驚く。なんでも精霊王の加護は精霊の加護の上位に当たるらしく効果が高いらしい。あの英雄アレスも得られた加護は各属性の長からだけらしく、精霊王の加護は授かっていないらしい。
「お部屋を用意しますので今日は泊まって行って下さい」
「わ、わかりました」
俺達は部屋に案内された。俺は1度転移で屋敷に戻りユーリに事情を説明した。
「ユウキさん達も気を付けて下さいね。此方で何かあったらば連絡しますので」
「うん、頼んだよユーリ」
俺は案内された部屋に転移で戻った。俺の部屋にミネアとユキネを呼んで今後について少し話をする。
「それにしても大変なことになったわね」
「はい。魔神ルシフェルと戦うために加護を授かりに来たのに、魔神ルシフェルよりも強い魔神ラファエルと戦う事になるなんて」
「ミネア、ユキネ、もしラファエルが現れたら2人は手を出すなよ」
「なんで!私達も」
「ダメだ!俺よりもステータスは確実に高いだろうし、ラファエルは魔法が得意なんだろ?きっと極みのスキルを持っているはずだ。だから回りの魔物を任せたい。俺や精霊の長達がラファエルと邪魔が入らずに戦えるように」
「‥‥‥‥わかったわ。でも直ぐに強くなってユウキと一緒に戦えるようになるからね」
「私もです。今はまだユウキさんの足を引っ張るかも知れませんが必ず強くなって見せますから」
「頼んだぞ。2人が魔物を殲滅出来なければこの計画は多分失敗するだろうしな」
2人は自分達の結果で戦況が変わる事に気を引き締め、何時でも戦えるように早めに部屋に戻った。




