第3章 報告★12★
この日は食器等細かいものを買いに出掛けた。
「そうだ、マサムネの所に行って新しい刀や防具がどこまで進んでるか見ていくか」
「そうですね。今回は初めての素材なので完成の日数ははっきりわからないって言ってましたからね」
「良いなぁ二人は。私は魔法戦闘メインだから装備品はそこまで重要じゃないしな」
「確かにミネアは露出が高い服着てるもんな。余り防具としての効果はないみたいだし」
「どうせだったらセクシーな方が良いでしょ?」
「ミネアらしいな」
そんな事を話ながらマサムネの店に向かった。
「マサムネ、いるか?」
「ユウキ、進み具合を見に来たのか?」
「あぁ。それでどうだ?」
「丁度ユキネの刀はさっき出来たところだ。それで今は休憩してたところだ。まぁ見てくれ」
「は、はいっ!」
やはり新しい刀が嬉しいらしくミネアはわくわくしているようだった。マサムネが見せてくれた刀は刀身が真っ白く雪のような色をしている。
「刀の名前は白雪だ。氷結石を氷鉄鋼に生成して驚いたよ。他の素材と比べて軽いのに恐ろしく固いんだ。刀身を打つのに苦労したよ」
ユキネは見せられた白雪に見惚れている。曇り1つない真っ白な刀身はとても美しくユキネにとても似合っている。
「確かに今の刀よりかなり軽いです」
「でもちょっと見てくれ」
マサムネは刃を上に向けてその上に紙を落とす。すると何の抵抗もなく紙は真っ二つに裂けた。
「す、凄い‥‥‥」
「切れ味も相当のもんだ。気に入ってくれたか?」
「は、はい!ありがとうございます」
深々と頭を下げたユキネは刀を受け取り腰に差した。
「それで俺の防具の方はどうだ?」
「今親父がやってる。まぁ見てくれ」
奥の作業場に行くとムラマサさんが作業をしていた。額から玉のような汗を落としながら、今まで見たことのない真剣な顔で作業している。
「親父、ユウキが来たぞ」
「おぅユウキ、このスノードラゴンの鱗はすげえな!これだけの薄さなのにとんでもなく固い。加工に苦労してるぜ」
「そんなにですか‥‥まぁ俺の攻撃が効かない位でしたからね完成はいつぐらいになりそうですか?」
「後2日あればなんとか完成させてみせる」
「すみません。宜しくお願いします」
俺の防具はまだかかるのでサリーの白雪を鑑定してみた。
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白雪
ランク:S
希少な鉱石の氷鉄鋼を使って作られており、かなりの軽さと切れ味を備えた刀。白い刀身は炎も切り裂くことができる。扱うものは俊敏が上昇する
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白雪はかなりの業物のようだ。俺達はお礼を言い店を出て宿屋に戻った。




