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第3章 報告★6★

 俺達は夕食をご馳走になりながら話をしていた。


「そういえばミネア達はなんでフリーゼルトに来たんだ?結婚の事を報告するのが目的ではなかったのだろう?」


 ゼクトさんにしてみれば家出した娘が理由もなく戻ってくるはずないと思ったのだろう。


「氷鉄鋼欲しくて、その為にゼルト山に氷結石を採りに来たのよ」


「氷結石!まさかゼルト山に入ったのか?」


「心配しなくても大丈夫よ。ユウキがスノードラゴンと話をしてちゃんと認めてもらったから氷結石を貰えたわ」


「スノードラゴンって‥‥‥伝説は本当だったのか‥‥」


 ゼクトさんもフリーゼルトの領主なのでゼルト山のドラゴンの話は知っていたが本当だとは思ってもいなかったようだ。俺は1つ思い付いた事があったのでゼクトさんに話す。


「ゼクトさんは鉱石に詳しいんですよね?氷結石から氷鉄鋼への生成の方法とか知りませんか?」


「確実に出来るかわかりませんが聞いたことはあります。普通の鉄よりも高い温度で熱し、その後凍るくらい急激に冷やすと出来ると聞いたときあります」


「助かります。知り合いの鍛冶師にやってみて貰います。でもゼクトさんは氷結石を採りに行ったらダメですよ。スノードラゴンと戦って力を認めてもらったから貰えたんで、普通の人なら瞬殺されますから」


「‥‥‥わ、わかってますよ」


 ゼクトさんは少し残念そうな顔をしていた。それほど氷結石はレアな鉱石なのだろう。俺達は夕食が終わるとカルナディアに戻ることにした。ゼクトさんにも俺の転移のスキルの事は話したので、何かあればまたすぐ来れることを伝える。


「ミネア、今更だが幸せになるんだぞ。父親としてお前の幸せを願っているからな」


「ミネア、早く孫の顔を見せてね」


「もぉお母さん‥‥‥。また遊びに帰ってくるからね」


 俺達は転移でカルナディアに戻った。日も暮れているためマサムネの所には明日行くことにして今日は休むことにした。それに1度ギルドに行ってライルさんにも話さなきゃいけないし、王宮に行ってジャスティ王にもお礼を言わなければいけない。明日は少し忙しくなりそうだ。そんな事を考えながら眠りについた。

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