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第3章 報告★3★

 警備兵が戻って来ると予想していたことを言われた。


「ミネア様はお屋敷にどうぞ。‥‥他の方はお引き取り下さいだそうです」


 警備兵の女性は俺に申し訳なさそうに話す。ミネアは声を上げて警備兵の女性に詰め寄るがゼクト様の言いつけなのでと取り合って貰えない。


「ミネア、良いこと思い付いたからちょっと待っててくれ」


 俺は転移を使いある場所へ行く。転移した先には二人の男性が話をしていた。


「あれっ、ライルさんも来ていたんですか?」


「「ユウキ!!」」


 俺が転移した先は王宮でジャスティ王と会った場所だった。


「ジャスティ王、急にスミマセン。ちょっと一筆書いてほしいんですけど」


「ユウキ‥‥‥一体どうやって現れたんだ?」


「最近覚えた転移のスキルです」


「転移って!ユウキ君本当かい?」


「詳しいことは後で説明します。ジャスティ王には俺がフリーゼルトの領主ゼクトに会えるように手紙を書いてほしいんです。面会を申し込んだら門前払いを食らってしまってるんで」


「それは構わんが何故ゼクトと面会したいのだ?」


「ミネアの父親がゼクトでミネアは領主の娘だったんです」



「本当かい?ギルドで冒険者登録をした時はそんな事言ってなかったが‥‥‥」


「政略結婚をさせられそうになって家出したらしいんです。今回フリーゼルトに行ったらミネアが戻っていることがバレたみたいで。俺と結婚するんでこの際はっきり言っておこうと思いまして」


「そういう事か。わかった、少し待っていろ」


 ジャスティ王は直ぐに手紙を書いてくれた。


「ユウキがいるなら丁度良い。実はライルにユウキのSランクのプレートが出来たから渡すところだったんだ。ほらっ、これがSランクのプレートだ」


 ジャスティ王から渡されたプレートは黄金に輝いているが金貨とは違う輝きかただ。


「Sランクのプレートはオリハルコンで出来ている。オリハルコンは国で管理しているため流通していないので国がプレートを作る事になっているんだ。これは世界の共通で紛失したとしても再発行は出来ないからな。ランクも降格で2度とSランクになることは出来ない」


「そうでもしないとオリハルコンで武器や防具を作る馬鹿な冒険者が出てくるからな」


「ジャスティ‥‥お前もやろうとして俺が止めたの忘れたのか?」


「バカ!余計なことを言うな!」


「わかりました。やりませんよ。氷鉄鋼も手に入りそうだしスノードラゴンの鱗も手に入ったんで。それではまた」


「おいユウキ!氷鉄鋼って、それにスノードラゴンの鱗って‥‥」


 話の途中だったが俺は転移でフリーゼルトに戻った。いきなり消えた俺がまた現れたので警備兵の女性は驚いている。


「ユウキ、どこ行ってたの?」


「ジャスティ王の所にね。スミマセン、カルナディアのジャスティ王からの手紙です。これをもう一度ゼクトさんに渡して貰えますか?」


 警備兵の女性は疑って手紙の入った封筒を見ている。確かにいきなり消えたと思ったらまた現れて、いきなりジャスティ王からの手紙だと言っても信じないのは当たり前だ。しかし封筒に王家の紋章の封蝋を見つけ顔が青ざめていく。


「しょ、少々お待ち下さい!」


 再度警備兵の女性は屋敷の中に走っていってしまった。


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