第3章 ゼルト山★2★
「あったわよ!」
俺達はミネアの案内で宿屋に着き3つ部屋を取った。夕食を食べながら明日の確認をする。ゼルト山はフリーゼルトから三時間ほど歩けば着く距離だ。
「ゼルト山を登りながらそれらしい鉱石を見つけたら教えてくれ。俺が鑑定で確認をしてみる。もしドラゴンのいる山頂近くまでに見つからないときはドラゴンの住みかの鉱脈を探してみる。なるべくドラゴンとの戦闘は回避したいが無理なときは応戦する。但し鑑定してみて余りにも戦力差がある時は諦めて転移で戻って来る、それで良いか?」
「それでいいと思うわ」
「はい。問題ないです」
「じゃあ今日はゆっくり休んで明日の朝出発する」
食事を終えて俺達は各自の部屋に戻る。俺は早速シャワーを浴びる。この部屋は浴槽がなくシャワーだけなので少し残念だが元々観光で来る人など殆どいないため宿屋自体が余り繁盛してないらしい。
「さてと、そろそろ寝るかな」
俺がベッドに入ろうとすると部屋をノックする音がした。
「ユウキさん、少し良いですか?」
「ユキネか?どうした?」
俺は扉を開けるとユキネが部屋に入ってくる。ユキネもシャワーを浴びた後のようで少し良い香りがした。
「カルナディアでの事ミネアに聞きました。ユウキさんの事なのでミネアの事を思ってだったと思いますがその‥‥‥」
「あ‥‥あれは‥‥その」
「結論から言うとミネアだけでなく私ともしてください!」
「え!ユキネ‥‥‥何を言って」
「私もユウキさんの事が大好きなんです。好きな人に抱かれたいと思うのは変なことですか?」
「‥‥‥そうだよな。女性にここまで言わせるなんて俺もダメだな。改めて言うよ‥‥ユキネ、今夜は俺と一緒に寝ないか?」
「は、はい」
俺はユキネを抱き寄せてそっとキスをする。俺は経験済みと言うこともあって初めての時ほど緊張はしないがユキネは少し肩を震わせている。舌をユキネに絡ませるとユキネも徐々に息づかいが荒くなり受け入れてくれた。俺はユキネの着物の帯をほどく。ミネアとは違い真っ白な肌をしているが、高揚からかうっすら赤くなっている。ミネアよりも大きな胸が俺の欲望を駆り立てる。俺はユキネの手を引きベッドへと押し倒す。
「ユキネ、雪のように白くて綺麗な肌に大きな胸、とても綺麗だよ」
俺は初めての時と違い貪るようにユキネを抱いた。初めは怖がり痛がったが途中からはユキネ自身から求め何度も絶頂を迎えた。ユキネは俺の胸に倒れ込み意識を失った。俺はユキネを抱きしめそのまま眠りについた。
翌朝目を覚ますと俺はユキネの胸に顔を埋めていた。よっぽど心地好い感触だったのだろう。寝ていても男としての本能は起きていたようだ。ユキネも目を覚ますと朝日で明るくなり裸を見られ恥ずかしいようだ。
「わ、私シャワー浴びてきます」
ユキネは手で胸などを隠しシャワーを浴びに行った。ミネアと違い夜は激しいが普段は照れ屋。そのギャップがまた愛らしい。俺もユキネの後にシャワーを浴びミネアを誘って朝食を食べる。
「ユキネ‥‥‥確かに昨日ユウキと寝ても良いって言ったけど私の部屋は隣なのよ。もう少し気を使ってくれても良かったんじゃない?あんなに声が漏れてくると私も寂しくなっちゃうでしょ!」
「!!‥‥‥そんなに声大きかったですか‥‥」
「そりゃもう。普段は大人しいのに夜は積極的なのね」
「ご、ごめんなさい。わ、私‥‥‥」
ユキネは顔から火が出るくらい真っ赤になってしまった。そんなユキネをミネアは笑いながらも俺の下半身に手を添わせてくる。俺も苦笑いするしか出来なかった。




