第3章 Sランク冒険者★22★
皆で夕食を食べているがミネアは少し元気がないようだ。家出して何年も両親には会っていなかったのだが、急に故郷に行くことになって自分を知っている人に会うかもしれない。そうすれば両親にも知られることになるかも知れないのを心配しているのだろう。俺はミネアが嫌ならば別に会わなくても良いと思っている。
夕食も終わり風呂にも入り休んでいると部屋をノックする音がした。
「ユウキ、起きてる?」
俺は部屋の扉を開けると其所にはミネアが立っていた。
「どうした?」
「少し話を聞いてもらって良いかな?」
「あぁ、良いけど」
ミネアは部屋にはいるとベッドに腰を掛ける。
「両親の事か?」
「‥‥‥うん。私の両親はフリーゼルトで領主をしているの。フリーゼルトはカルナディアと違って山に囲まれているし1年の半分は雪で覆われていて。そのせいで閉鎖的な人が多いの。私の両親もそうだった。だから私は小さい頃から近所のメアリーおばさんの所に行って魔法を教えてもらうのが1番の楽しみだったの」
確かに田舎の人ほど昔からのしきたりを重視したりする。ミネアみたいな明るくオープンな女性には窮屈に感じるだろう。
「私が18歳の時に縁談の話があって。カルナディアの貴族の男性が私の婿になって家を継ぐ話になって‥‥‥私はちゃんと自分が好きになった人と一緒になりたかったの。でも両親は家を繁栄させる事の方が重要みたいで‥‥」
この世界では女性の方があきらかに多いから、家を継がせたいと思ったらミネアみたく婿をとるしかないだろう。
「それが嫌で家を出て冒険者になったのか」
「うん‥‥‥」
「大丈夫だ!もし何かあっても俺が守るから。嫌なら両親に会わなくて良いしな」
「うん、ありがとう。ねぇユウキ、今日は一緒に寝て良い?」
「あぁ、良いよ」
ミネアは笑顔になりベッドに横になる。俺も部屋の明かりを消しベッドに入る。
「こうしてるとアルヘイムに行くときに寄った村を思い出すね」
「そう言えば一緒に寝るのもあのとき以来だな」
俺がそう言うとミネアも俺もあの時の事を思い出してしまった。あの時はユーリとサリーがまだカルナディアにいて、まだどうするかはっきりとさせていなかったのでキス迄しかしなかった。今はちゃんと婚約しているので否が応でもあの続きを考えてしまう。ミネアの方をチラッと見るとミネアも思い出したようで少し頬が赤くなっている。今なら先に進んでしまっても良いんではないか?逆に男ならここで行かなくてどうする。戦闘の時よりも沢山の事を考えているとミネアが俺の手を握る。そしてそのまま自分の胸まで俺の手を誘導する。
「もぉ良いよね‥‥‥」
「‥‥‥あぁ」
俺はそのままミネアを抱きしめキスをする。俺が舌を入れるとミネアも最初は驚いていたが受け入れて絡ませてくる。俺はミネアの服を脱がせ体を触る。元の世界でエッチなDVD等で予習はしていたが、ミネアの反応はそれに出ていた女性よりも激しく色っぽかった。(これも戦闘の内に入るならスキル補正が掛かってるのか?)等と考えてしまうほどミネアをどうすれば喜ばせれるか体がわかってるようだった。俺は本能に従いミネアとの夜を過ごした。




