第3章 Sランク冒険者★18★
バルト山脈に転移した俺達は早速ベヒーモスを探す。ただ探しかたは普通の冒険者とは違い気配感知を使い探す。ベヒーモス程の魔物なら他の魔物と違い強い魔物特有の気配を放つと思ったからだ。ベヒーモスを探しているとアルマジロのような魔物が現れ俺は鑑定を使う。
ロックマジロ
LV 35
種族:獣族
体力:220
魔力:160
筋力:180
耐久:350
俊敏:220
スキル: 〔土魔法LV1〕 〔ロックアタック〕
「ユウキさん、私にやらせてください。どれだけ速くなったか試してみたいんです」
「わかった。背中の部分は固そうだから刀を折るなよ」
ユキネは刀に手を掛けて居合いの構えをとる。しかしロックマジロはユキネに向かって突進し急に丸まり体当たりしてくる。しかしユキネをそれを造作もなくかわす。標的のミネアに当たらなかったことにロックマジロは体勢を戻した。その一瞬の隙をミネアは見逃さない。かなりの速さで岩に覆われていない場所を斬るとロックマジロは動かなくなった。剣術の腕と速さが相まってかなり強くなっている印象を受けた。普通の剣と違い刀は力よりも速さが重要だからだ。
「ユキネ凄いじゃない!凄い速さだったわよ」
今のユキネは魔力闘衣を使っていない俺と同じくらいの俊敏だ。実際閃光の2つ名を持つライルさんよりも高い。流石レアスキルの中でも俊敏上昇系の中で1番の神速のスキルだ。
「これ程速く動けるとは思いませんでした。でもこれならユウキさんの力になれそうです」
「次は私の番だからね!私もユウキと一緒に戦えるって証明してやるんだから」
ミネアも負けてなるもんかとどんどん先に進み魔物を探している。
「ミネア余り1人で先に行くなよ!」
「あっ!あそこにもさっきと同じのがいるわ。ユウキも見ててね」
ミネアはロックマジロを見付けたようで、確かに先程と同じ気配がする。しかしそのすぐ側にロックマジロとは桁違いの強い気配を感じた。俺は魔力闘衣を使いものすごい速さでミネアを抱き抱えユキネと共に岩陰に隠れ強い気配を放つ魔物を待った。




