第3章 Sランク冒険者★17★
翌日はギルドに向かった。暫くはレベルを上げて、何とか俺1人でも魔神と互角に戦えるようにならないといけないとからだ。
「おはようユーリ」
「おはようございますユウキさん。良さそうな依頼を用意しておきました」
ユーリが用意していた依頼は3つだった。1つはBランクの魔物ポイズンバタフライの討伐。カルナディアから南にある森に以上繁殖したポイズンバタフライの討伐。2つ目はAランクの魔物、ファイヤーウルフの討伐。しかしこの依頼は少しカルナディアから離れており時間がかかりそうだ。最後はバルト山脈で目撃された謎の魔物の討伐だ。目撃者の話だと、Sランクのベヒーモスではないかと言う話が出ているらしいが、ベヒーモス等カルナディアで目撃された例がないらしい。ベヒーモスは魔族領にいる魔物らしく見間違いではないかと言う意見も出ているらしい。俺は1つ思ったことがある。
「ユーリちょっと待っててくれ」
俺はミネアとユキネの手を引き人目のつかない柱の影に隠れる。
「どうしたのユウキ」
「二人とも手を離すなよ」
俺は頭の中で前に行ったバルト山脈を想い描き転移を使った。すると急に景色が変わり、其所には前に見たバルト山脈の景色が広がっていた。
「こ、これは‥‥‥ユウキさんの転移のスキルですか!私達も一緒に転移出来たんですか?」
「もしかしたらと思ったんだが、俺が触れていれば一緒に転移出来るみたいだな。よし、ギルドに戻るぞ」
俺はもう一度転移を使いギルドに戻った。ミネアとユキネはまだ驚いている。
「ユーリ、バルト山脈の依頼を受けることにした。俺が触れていればミネアとユキネも転移出来たから移動に時間がかかりそうだかからないからな」
「本当ですか!わかりました、でも気を付けて下さいね。前のキメラと違って同じおとぎ話に出てくる魔物でも、ベヒーモスは魔王が従えていたって言いますから強さは桁違いだと思います。実際ギルドで討伐報告のない魔物は全てSランクになっているんです」
「細かくランク付けしたらSSランクかも知れないってことか‥‥わかった。十分に安全マージンはとるようにする。今回はミネアとユキネも一緒だからな」
俺達はバルト山脈へベヒーモス?を討伐しに向かった。




