第3章 Sランク冒険者★6★
昨日はスミマセンでした。途中の段階をみた方は見直して頂けると有り難いです。
「何時までも雷の精霊と呼ぶのもあれなんで、名前を教えて貰えませんか?」
「私の名前はライトニング。雷の精霊です。貴方はユウキさんで良かったですか?」
「はい、では始めますか」
俺は魔力闘衣を使う。属性はまだ付与していない。魔力を纏っているだけなので全体的にステータスが上昇している状態だ。俺の速さにライトニングは問題なく対応している。俺の攻撃を小さな体で防ぎ様子見をしている。
「人間にしては中々やりますね。今まで見た中ではダントツですよ。私も少し本気を出させていただきますよ」
ライトニングの体を雷の魔力が覆っていく。まるで俺の魔力闘衣とそっくりだ。ライトニングが放った拳をガードしたが俺は吹き飛ばされる。あの小さな体の何処にこんな力があるのか驚きだ。だが雷の追加ダメージは俺の魔力が障壁となって食らうことはない。
「流石ですね。では俺も全力で行きますよ!」
俺は魔力闘衣に雷の属性を付与する。ライトニングは自分の技と同じだと思ったようで驚いている。
「人間が魔力を纏うだけでなく、属性まで付与出来るとは!エリス様に随分気に入られたようですね」
「俺は極み系のスキルを貰っただけでこの技は自分で辿り着いて物にしましたよ」
「エリス様の力だけではなく素質もあったと言うことですか」
お互いの攻撃を防ぎ、またかわしながら戦闘は続く。お互いに決め手にかけているようだ。俺もライトニングが素手なので天照を使うつもりはない。ただ他の属性の付与だと一気にライトニングの速さに付いていけなくなってしまう。しかしこれ以上の量の魔力を纏うと反動が大きすぎて俺の体が持たなくなってしまう。すると急にライトニングは動きを止め、魔力を解いた。
「もう良いでしょう。これ以上続けるとお互い無事じゃないでしょうし貴方の力もわかりました。エリス様が気に掛けるのも少しわかりました」
エリス様は気に掛けるというよりは罪悪感からだと思ったが黙っておこう。
「俺もこれ以上は体の負担が大きかったので助かります。それで屋敷の方は‥‥」
「出てってあげるよ。他の精霊達に良い土産話も出来たしね。そうだ、貴方に良いものをあげるわ」
するとライトニングは俺の元に来て頬にキスをした。
「貴方に私の加護をあげるわ。これで雷の属性の威力が上がったり耐性が上がるからさっきの技を使ったときの反動はなくなるはずよ。じゃあ貴方を元の場所に戻すわね。また機会があったら会いましょう」
するとライトニングの体が光り俺は光に包まれた目を開けると元のお屋敷にいた。




