第3章 カルナディアへ★7★
「ちょっと良いかな?」
皆が話を止めて俺の方を見る。
「俺はアルヘイムに行く前にミネアとユーリさん、サリーちゃんに竜王祭が終わるまでは待っていて欲しいと言っていたんだけど、竜王祭でユキネさんに会って、俺と一緒になりたいと思ってくれている人が今四人いるんだけど‥‥‥俺は皆と結婚したいと思う。女ったらしだと思うかも知れないけど皆を全力で幸せにしてみせる。俺と一緒になると危険なこともあると思う。でも全力で守ってみせる、それができるくらい強くなってみせる。ミネア、ユーリ、サリー、ユキネ、それでも良いか?」
ミネアは呼び捨てされていたのでそうでもなかったが他の3人はちゃんやさん付けされていたのに急に呼び捨てされたことで驚いている。一緒になるのだからさん付け等はしない方が良いと思ったからだ。すると女性陣皆が涙を浮かべている。
「ダメか?」
「違うよユウキ。皆嬉しいんだよ。ユウキみたいに素晴らしい男性に皆選んで貰えたことが嬉しいんだよ。でも勘違いしないでね。私は守られるんじゃなくユウキの隣で一緒に戦うからね」
「わ、私もユウキさんと一緒に戦います」
ユキネもミネアに負けていられないと口を開く。
「私とサリーは一緒に戦うことは出来ないけど他の事で全力でサポートします。ねっ、サリー?」
「はい、任してください」
ユーリとサリーも声を大きくして答える。本当に頼もしい女性陣だ。俺は本当に幸せ者だ。夢のハーレムを実現させる事が出来るのだから。俺はおかみさんとゴエモンさんの方を向いて話す。
「ゴエモンさんおかみさん、そういうことなのでユキネとサリーを俺に下さい。お願いします」
「儂はユキネがそれで良いなら構わんぞ」
「ユウキが初めて宿に来た時に、サリーの怪我を治しただろ。足が不自由でいつも暗かったサリーが今ではこんなに明るくなって。ユウキがサリーの人生を救ったんだ。最後まで面倒をみてやってちょうだい」
「師匠‥‥‥」
「お母さん‥‥」
「ありがとうございます。絶対に幸せにします」
ユキネの親代わりだったゴエモンさんとサリーのお母さんの了解は得た。ユーリの母親はなくなっているので、明日レイラさんとライルさんに報告すれば良いだろう。後はミネアだ。
「なぁミネア、ミネアの両親にも挨拶はしないといけないと思うんだけど」
するとミネアの顔が少し曇った。
「私は家出同然で飛び出して冒険者になったから両親とは何年も会ってないんだ。だから大丈夫だよ‥‥」
何か過去に色々あって家を出たのだろう。ミネアがいやがっているようなので無理にとは言わないしそれ以上の事は聞かない方がいいのだろう。
「祝い事が増えたな。ではもう一度乾杯をするか?」
「そうですね」
「ユウキとミネア、ユーリ、サリー、ユキネの婚約を祝って、乾杯!」
こうして一度に四人と結婚することになり、その日の夕食は宴会へと代わり夜遅くまで続いた。
しかしこの時、後に大きなトラブルが起きるとは誰も思っていなかった。




